...皆可能性に乏しいのだった...
江戸川乱歩 「恐ろしき錯誤」
...気象が乏しい、競争心が少ない...
大隈重信 「始業式に臨みて」
...糧食がごく乏しいので...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...燈火の乏しい樹木の多い狭い町ばかりのこのへんの宵闇(よいやみ)は暗かった...
寺田寅彦 「芝刈り」
...三十年のあいだ薄い頭脳と乏しい才能を絞って...
徳田秋声 「仮装人物」
...却って機械論という一種の最も乏しい哲学を採用せざるを得なくなることであり...
戸坂潤 「科学論」
...その乏しい内容を何遍も何遍も違った色のコップに盛って見せるのに他ならなかった...
戸坂潤 「思想としての文学」
...自分の思想内容の乏しいことに不安を感じているのでないことは併し...
戸坂潤 「思想としての文学」
...意識に乏しい自分を...
夏目漱石 「それから」
...余の如き財力の乏しいものには参考として甚だ重宝(ちょうほう)な出版である...
夏目漱石 「『東洋美術図譜』」
...したがって読者も作者も倫理上の感激には乏しい...
夏目漱石 「文芸と道徳」
...例えば思想の乏しい人の送る内生涯(しょうがい)と云うものも色における吾々と同じく...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...このほうは機才にこそは乏しいが直情純真で冒険を好み...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...極めて乏しい労働需要...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...私の乏しい知識の範圍でも...
三木清 「哲學はどう學んでゆくか」
...この現象を観察する機会が乏しいためであろう...
武者金吉 「地震なまず」
...自分も乏しい家計の中から...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...世間に人材が乏しいように...
吉川英治 「宮本武蔵」
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