...*妄(みだり)に道徳に反するものは経済の念に乏しいものである...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...哲學研究者は獨創の見(けん)に乏しい現代に於いて...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...水が乏しいだけでなく...
梅崎春生 「狂い凧」
...上代史のごとき史料とすべき文献の乏しい時代のことについては...
津田左右吉 「日本歴史の研究に於ける科学的態度」
...光沢に乏しい皮膚の色や...
徳田秋声 「チビの魂」
...所謂文芸批評などは寧ろその権威に乏しいと云うことこそ最近の情態ではないかと云うかも知れない...
戸坂潤 「思想としての文学」
...知識と経験との乏しい私などが...
戸坂潤 「社会時評」
...統計なるもの自身の理論について書いたものは一層身辺に乏しい...
戸坂潤 「読書法」
...その重大さが至極乏しいものだと云うことを妨げない...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...最も乏しい主食だけは別々でも...
豊島与志雄 「渡舟場」
...人格の乏しい絵だといって...
夏目漱石 「模倣と独立」
...ゆらゆらと乏しい光を投げている...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...乏しい中にも母親が...
水野仙子 「醉ひたる商人」
......
室生犀星 「星より來れる者」
...固(もと)より年月日を詳(つまびらか)にすべきものに乏しい...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...それだけに一方では力に乏しい...
柳宗悦 「現在の日本民窯」
...五月頃野菜ものの乏しい際に...
柳田國男 「食料名彙」
...余裕の乏しい苦悶でもなかった...
柳田国男 「雪国の春」
便利!手書き漢字入力検索