...発熱、頭痛、加之歯痛、怏々として楽しまず、といふのが午前中の私の気分だつた...
種田山頭火 「行乞記」
...同僚堀達之助は蕃書取調所教授となつた...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...ただローマ法皇の思想に対してのみ之はガリレイの主義であったであろう...
戸坂潤 「科学方法論」
...だが之をバックする人民の声は之に号令をかけて足並みを揃える機能を多少とも持っている...
戸坂潤 「思想議会たるを知れ」
...従って又之ほど無知な反感を招くものはないように見える...
戸坂潤 「思想としての文学」
...国粋哲学――之はわが国に於ける反動哲学の最も有力な一典型である――の一般的な特色は...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...全面的顕現・最後的総合・之が「真理」ということであったわけだが...
戸坂潤 「認識論とは何か」
...且つ如何なる不平の聲も之れを鎭撫するに於て多くの苦心を要せずとするの風あり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...猪之さんが中へ入つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...富山七之助は、一刀を鷲掴みに突つ立ち上つて居りました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...之れに反して藤村の詩は...
萩原朔太郎 「永遠の詩人」
...之等は千万言を費しても動かすことの出来ない犯罪事実を自認して居たからである...
平出修 「逆徒」
...また刑法第二条には「法律ニ正条ナキ者ハ何等ノ所為ト雖モ之ヲ罰スルコトヲ得ズ」との明文があるのである...
穂積陳重 「法窓夜話」
...併し其善き歌と申すも指折りて数へる程の事に有之候...
正岡子規 「再び歌よみに与ふる書」
...後備中守嫡子運之助殿を診ひ...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...新潟県に行くとコロバシアゲと謂う村もあったが(『温故之栞(おんこのしおり)』廿一)...
柳田国男 「木綿以前の事」
...実におまえというやつは」「しまった」半之助は口を押えた...
山本周五郎 「半之助祝言」
...早速返報有之度候...
和辻哲郎 「蝸牛の角」
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