...之を見るもの同等の地位に立ちて見るを要す...
芥川龍之介 「大久保湖州」
...吾々は恰も之と同一の分類をすでにプルドンに於ても発見する...
戸坂潤 「科学方法論」
...併し之は農民以外の当局から農村精神を作興してやって之を以て農村の自力更生に見立てようというのである...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...人々はだから之を「発生論理」といって批難することも出来るわけである...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...もはや之は「印象批評」ではない...
戸坂潤 「哲学の現代的意義」
...その二つの葉の間から竜之助の面をながめました...
中里介山 「大菩薩峠」
...英・米・独三国人から成る政務委員会が之を扶(たす)けるという形式になった...
中島敦 「光と風と夢」
...有峰杉之助に対する恐怖がありありと読み取れるのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「なんだ、何が大變なんだ」お秀、お紋を始め、客の菊次郎、猪之松、五助など、一團になつて飛び降りると、下女のお萬といふ十七の娘が、梯子段の下に腰を拔かして、見得も色氣もなく納戸(なんど)の前の四疊半を指してゐるのでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...私を狙つて居ようとは――」杉之助はゴクリと固唾(かたづ)を呑むのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...遠慮なく述べなさい」之に勢(いきおい)づいた山田は感激に満ちて滔々(とうとう)と述べた...
羽志主水 「監獄部屋」
...師匠の部屋に、灯がはいっているのを見ると、雪之丞は、静かに廊下に膝をついて、障子の外から、「お師匠さま、ただ今戻りました」「おお、待ちかねていましたぞ、さあ、おはいり――」いくらか錆(さび)のある、芸人独特の響きを含んだ声が答えた...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...前髪の七之丞が電光のごとくに飛んで出て...
森鴎外 「阿部一族」
...右之者十一月十七日病死仕候...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...おれの謡か」精之助はこう云って苦笑いをした...
山本周五郎 「契りきぬ」
...之(これ)がために...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...さすれば、あの多病薄命なお米も、今はこの阿波の国の人となっている筈だが、啓之助は、そのお米の身をどう始末してしまったのか、人には、おくびにもそれを洩らしたことがない...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...人材じゃ」大山格之助は...
吉川英治 「松のや露八」
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