...之を感覺界に投射する第二の創造に堪へる人でなければならない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...「妹に送る手紙」水野葉舟氏著(定価五拾銭)実業之日本社発行読み終つた時にこの手紙を受とるといふ単純な美しい処女のお澪(みお)さんを想つた...
伊藤野枝 「寄贈書籍紹介」
...」王羲之は落着き払つてこんな事を言つた...
薄田泣菫 「茶話」
...性の顛倒は之あるは...
高木敏雄 「比較神話学」
...対象は発展し之に対して方法も発展する...
戸坂潤 「科学方法論」
...之が結成されて生じる命題自体にして初めて真偽の区別を生じる...
戸坂潤 「辞典」
...併しそれならば特に之が所謂日本精神主義の立場に立つのでない所以を...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...嬲(なぶ)り殺(ごろ)しにした上に、嬲り梟しというものに挙げられているので、轟の源松が、あっ! と言ってそれを見直した時に、机竜之助が、淋しげに微笑を含んで言いました...
中里介山 「大菩薩峠」
...之も私は知らない...
中島敦 「環礁」
...我輩は之を婦人の正当防禦と認め...
福沢諭吉 「女大学評論」
...之(これ)を見なさい...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...どうやら、ゆきちがいがありますような――」「はて、わたくしは、雪之丞さまにこのお文をおわたし申し、なるべくは、御一緒に、おともない申すようにとの、おたのみをうけてまいったものでござりますが――わたくしは、あのお方の、乳母の伜(せがれ)にあたるものでござりまして――」実直そうな男は、もぞもぞと、そんなことをいったが、雪之丞は、首をふるようにして、「さ、それが、わたくしには、何が何やらわかりかねますので――このお文は、どうぞこのまま、お持ちかえりを――今宵はひどくくたびれておりますほどに、失礼をいたします――これは、おかご代」白紙に包んだものを、使いの男の前に置くと、彼はそのまま、つと、立って、わが部屋にはいってしまった...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...つとめさせていただきましょう」雪之丞が...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...此於千金為輔翼之深者也...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...捉えたって手向いをしなければそれまでだ」「そんなことを云っていたらきまりをつけるときはないだろう」「そう焦ってもしようがないさ」秀之進はこう云って元の道へと戻っていった...
山本周五郎 「新潮記」
...あれ以来どんなことがあっても半之助のことは口にせず...
山本周五郎 「初蕾」
...それは美しい仲之町の名妓お才の面影ではなかった...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...富武五百之進です! 武士でござる! 娘が不浄役人に縄打たれて...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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