...是に由つて之を觀れば...
佐藤一齋・秋月種樹(古香) 山田濟齋訳 「南洲手抄言志録」
...号外だって之(これ)までに六遍も出しそこなった...
海野十三 「人間灰」
...こういう因縁の下に滝之助は...
江見水蔭 「怪異黒姫おろし」
...大藏省あたりでも何故之を早く當局の大臣に迫らないのでございますか...
田中正造 「公益に有害の鑛業を停止せざる儀に付質問書」
...併し之は一つの理論的な――必ずしも論理的ではない――罠に外ならない...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...そうすれば之は一つの教育されたる素質――教養――だということになるであろう...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...之を私は一般に直観と定義する...
戸坂潤 「幾何学と空間」
...之から離れて横に空間という独自の全体の体系を構成する...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...之が空間への通路である...
戸坂潤 「性格としての空間」
...弥之助は、植民地で、地殻搗(じがらつ)きをはじめたいと思っている、どうしても一通り農業を原始的に戻してやって見たい、長い杵を足で、ジタンバタンと臼搗きをする、あれをやって見たいと、その出物を近村に求めたが容易に揃わない、やっと杵だけは相当のものを入手したが、臼が容易に見つからない、コンクリの近頃出来のものならば、安くてあるが、あれを使用する気にはならない、やる以上は、古典的に松か欅、そうで無ければ石の臼が欲しい...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...後ろからすぐ棧橋(さんばし)の落ちたのを幸ひ夜の闇に隱れて物好きな千之助の出るのを待ち...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あまり良い役ぢやございません」金之助は振り返つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...外国の記者が之を評して潜航艇に乗つて黄海を行くが如しと言つた...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...之から来る幸福をお考えなさい...
松永延造 「職工と微笑」
...果して然らば、啻(たゞ)に国体を維持し、外夷の軽侮を絶つのみならず、天下之士、朝廷改過の速(すみやか)なるに悦服し、斬奸の挙も亦迹(あと)を絶たむ...
森鴎外 「津下四郎左衛門」
...進藤振り返って之を見て泣き相な顔...
山中貞雄 「中村仲蔵」
...之を思ふとき、吾等の悲哀は長しといふべし...
吉川英治 「随筆 新平家」
...「ここへやって来る以上は弦之丞も...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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