...芥川龍之介句集印譜付の印譜のはうを芥川に頼まれてゐた男である...
小穴隆一 「二つの繪」
...折原逸太郎の名で「速に之が救済の方法を施さずんば...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...加之、両君の書斎が又愛書家にふさはしい洵に立派なものである...
辰野隆 「書狼書豚」
...――之に反して、元来普遍理論を関心とする、統一的な興味から出発する哲学に於ては、多くの空間概念は、この日常的空間を中心としてその周りを回っているとも云うことが出来る...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...横光の倫理(之は即ち人間的自由だ)が発育するに従って...
戸坂潤 「思想としての文学」
...ということの一つの証拠に之はなるだろう...
戸坂潤 「思想としての文学」
...処で、こうした意識が何かの仕方によって客観的に歴史的社会的実在として形を取ったとも見られる場合、つまり意識の客観的内容、認識の具体的な形象、之は一般的に、文化と呼ばれている...
戸坂潤 「認識論とは何か」
...そのまさに汨羅(べきら)に身を投ぜんとして作るところの懐沙之賦(かいさのふ)を長々と引用したとき...
中島敦 「李陵」
...その爲に父峰之助は牢死――といふのは表向...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...香之助どんは、いつも私の部屋へ窓から入るのですから、――」平次と八五郎が、娘お袖の導くまゝについて行くと、その言葉の通り、離屋の窓下は、男下駄の足跡で一パイ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...之を綺麗に払拭(はら)って視ると...
羽志主水 「越後獅子」
...然るに日本人は之を口外して平気なりと言う...
福沢諭吉 「新女大学」
...雪之丞、必死にて、みずからを、おさえて見るつもりでござります」雪之丞が、きっぱりそう言うと、「それそれ、その覚悟が、大事の前には是非とも入用だ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...故に之を語るや、即ち自家嚢中の物を出すなり...
山路愛山 「明治文学史」
...こう思って金之助は病床に付ききりの日を送った...
山本周五郎 「落ち梅記」
...壇之浦から逃れ去つた翌日には全然この世になかつたといふことはいへない...
吉川英治 「折々の記」
...一古革銅(ふるかわどう)、倉田猪之助所持...
吉川英治 「山浦清麿」
...只其の意義を失わずして之を文字に留むるのみ...
若林※[#「王+甘」、第4水準2-80-65]藏 「怪談牡丹灯籠」
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