...久方ぶりに見る博士の姿が...
海野十三 「火星兵団」
...それから久方ぶりで帰邸したという奇人館の主人鴨下ドクトルにも会ってみるつもりだった...
海野十三 「蠅男」
...久方ぶりに蒼空でも仰ぐような気持でプウと葉巻の煙を輪に吹いたが...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...久方ぶりに相見(あいまみ)える餅菓子...
谷譲次 「踊る地平線」
...久方ぶりに都へ上って参りまして...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...久方ぶりに天上の峰たちも...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...久方ぶりに大快眠をむさぼった...
松濤明 「春の遠山入り」
...久方ぶりの其方に拙者とて素(もと)より気まずいことは言い度くないが...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...「――ずいぶん久方ぶりで...
山本周五郎 「おれの女房」
...久方ぶりで自由な自分をとりもどした感じだった...
山本周五郎 「菊千代抄」
...もっと気楽にしてはどうだ」久方ぶりの対面に父はすぐこう云った...
山本周五郎 「菊千代抄」
...ずいぶん久方ぶりに晴着を着...
山本周五郎 「竹柏記」
...久方ぶりで下手なお料理をさしあげましょう...
山本周五郎 「日本婦道記」
...ひっそりと音をひそめていた和地の家が、久方ぶりで、からりと戸障子を明け放つかのようにみえた、伊緒がふたたびまめまめとはたらきだしたのである、手つだいの老農夫を相手に麦をとりいれ、苗代をかいた...
山本周五郎 「日本婦道記」
...ずいぶん久方ぶりに「生きている」という現実感のある時間を過した...
山本周五郎 「はたし状」
...ずいぶん久方ぶりに実家の住川へいった...
山本周五郎 「めおと蝶」
...いま久方ぶりに会って...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...「久方ぶりだな、十左衛門、私だ」老人は大きく口をあけた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
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