...所蔵の刀剣全部を根こそぎ久原(くはら)家へ売渡す事に定(き)めた...
薄田泣菫 「茶話」
...刀剣(かたな)はその儘(まゝ)引(ひ)つ括(くる)めて久原家の土蔵に持込まれたが...
薄田泣菫 「茶話」
...「久原房之助」の話...
太宰治 「女生徒」
...ここから一里ばかりはなれた上久原というところにあるその邸も...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...召使たちは、泣く泣く主家にわかれをつげて、ちりぢりに立ちさり、上久原の邸は、いまではすむ人もなく、草木のおいしげるにまかせて、いたずらに狐狸(こり)のすみかとかわりはて、見るかたもないすがたとなってしまいました...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...九十ニナッテモ子ヲ産ンデミセルト云ウ久原房之助ノヨウナ精力ハナク...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...――つまり久原氏の新見解によると...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...というのが久原氏の発見になるわけである...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...政友会の岡崎長老などは「久原君の云うように簡単に行くかどうか」と云って信用していなかったらしいが...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...今ではたしか京都の理科大学長をしている久原さんから...
夏目漱石 「私の個人主義」
...久原さんのモスクワ行きの計画...
久生十蘭 「だいこん」
...一人は久原房之助氏...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...小久原権九郎奥方幼名を贈らる」と云つてある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...首をひき切られて久原(くばら)という村にその首が落ちたといって...
柳田國男 「日本の伝説」
...すると久原老も『吉原という古蹟へは...
吉川英治 「紅梅の客」
...吉田さんも久原老も『おもしろかったナ』と...
吉川英治 「紅梅の客」
...久原川(くはらがわ)の流れが合(がっ)し...
吉川英治 「私本太平記」
...彼に、もう一刻(とき)の時をかしていたら、久原川の洲で、敵将足利直義(ただよし)を討ち取ってもいたろうに、せつなを、自軍の内から覆(くつがえ)されて、城(じょう)ノ越前(えちぜん)、赤星六郎兵衛、ほか三十七人の旗本まで、みなバタバタと討死をとげ、彼自身も重傷を負って、からくも危地を脱(だっ)しえたほどだった...
吉川英治 「私本太平記」
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