...久し振りで打ち解けた話を交(かわ)した...
太宰治 「十五年間」
...久し振りに三日月さまかや...
直木三十五 「南国太平記」
...久し振りにて相見たのである...
西田幾多郎 「我が子の死」
...平次は自分の家へ久し振りで晴々した心持で帰りました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...得意の投げ錢が久し振りに飛びました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...一錢形平次は久し振りに田舍祭を見物に出かけました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...六月×日久し振りに東京へ出る...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...この春久し振りに郷里の家に帰って暮すようになってからは...
原民喜 「夏の花」
...同氏の久し振りに発表した作であったのと...
平林初之輔 「「陰獣」その他」
...久し振りの慣れぬ東京生活で困つたことばかりが多かつたが...
牧野信一 「昭和五年に発表せる創作・評論に就て」
...それが久し振りに出会つた挨拶の代りであつたらしい...
牧野信一 「南風譜」
...久し振りで今松は東京の助六の家へ戻ってきた...
正岡容 「寄席」
...(F・O)T「翌朝三次は久し振りでお稲荷様にお詣りした」S=稲荷神社境内お絹の腰掛け茶屋は閉っている...
山中貞雄 「恋と十手と巾着切」
...記者は久し振りで溜飲が下がったような気がした...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...久し振りに板垣と会うて来たが昔の通りに立派な男で...
夢野久作 「近世快人伝」
...「実に久し振りだね...
横光利一 「上海」
...久し振り千鶴子に逢った感動も岩の冷たさに吸いとられていくのを感じた...
横光利一 「旅愁」
...彼は久し振りで馬を駆って狩猟の仲間に加った...
渡辺温 「絵姿」
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