...俺は久しい間異教的良心の美に對して驚嘆の情を懸けて來た...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...葉子には絶えて久しい物珍しさだった...
有島武郎 「或る女」
...久しいもんじゃ、辛抱がええ...
田中貢太郎 「涼亭」
...我々は経済学の経験的性質でこの合理的性質を蔽(おお)いかくしていたことが久しいが...
レオン・ワルラス Leon Walras 手塚壽郎訳 「純粋経済学要論」
...久しい間死んだ主人の寝てゐた処であるが...
永井荷風 「来訪者」
...既にかなり久しいことである...
中島敦 「妖氛録」
...日本のいく久しい封建社会の歴史にもたらされて...
宮本百合子 「現代の主題」
...官を辞して久しいこの老骨らは...
室生犀星 「姫たちばな」
...久しい間口説いて見たが...
マクシム・ゴルキイ Maksim Gorkii 森林太郎訳 「センツアマニ」
...もう久しい以前から普及していた俗説であったかと思われる...
柳田国男 「海上の道」
...伝来のかなり久しいものであることを...
柳田国男 「年中行事覚書」
...その説は少なくともこの久しい歴史を忘れている...
柳田国男 「木綿以前の事」
...現実に久しい歳月を過ぎてのち...
柳田国男 「山の人生」
...この点にかけては久しい昔から...
柳田国男 「雪国の春」
...新しい習慣に従ふことを久しい間の惰性が姑(しばら)く拒むらしい...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...深淵の潜龍(せんりゅう)という意味か、蛟龍(こうりょう)の池(ち)にひそむは伸びんがためというところか、とにかくそう称されている彼は、「……さて」と、口のうちで呟(つぶや)いたまま、久しい間、秋の空に眼を放ったまま、考えこんでいる面持(おももち)であった...
吉川英治 「剣の四君子」
...久しい戦乱のため...
吉川英治 「新書太閤記」
...また一度路傍まで出て久しい間行人を待ったが流石に土地の人もこの風をば恐れたか誰一人通らない...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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