...私のそうした深い気持の推移を知っている人があるであろうか?久しい間の私の夢想は...
伊藤野枝 「転機」
...頑張り探偵袋猫々(ふくろびょうびょう)との対峙(たいじ)も全く久しいものだ...
海野十三 「奇賊は支払う」
...久しい後(のち)まで私の心を去らなかった...
永井荷風 「狐」
...これは久しい耐乏生活に胃袋が訓練された結果だと自ら信じた...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...彼に通信を怠つてゐることも久しいものだ...
牧野信一 「思ひ出した事(松竹座)」
...私は久しい間なんとかその訳が知れんもんかと思っていた...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...それは我々の久しい間の生活様式に関係があると考えられないであろうか...
三木清 「人生論ノート」
...久しい間、新聞や雑誌からの切りぬきのまま紙ばさみの間に保存されていたものが、はじめて本として生れ出ることとなった...
宮本百合子 「あとがき(『宮本百合子選集』第十一巻)」
...要するに過去の久しい間...
宮本百合子 「現実の道」
...その心の中に久しい以前から邪教をいだいていたのであるが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...沖縄諸島ではなお久しい後まで...
柳田国男 「海上の道」
...久しい歳月の異信仰に反抗して...
柳田国男 「年中行事覚書」
...その中でも鳥の名は最も久しい間...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...久しい前からチブス菌を撒布(さんぷ)することが奨励せられた...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...苫舟の底に病んで久しいせいだろう...
吉川英治 「私本太平記」
...実にお久しいことだ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...久しいのう」「……はい...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...また一度路傍まで出て久しい間行人を待ったが流石に土地の人もこの風をば恐れたか誰一人通らない...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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