...』主『その位は有るでせう...
石井研堂 「元日の釣」
...主翁(ていしゅ)の心は暗くなった...
田中貢太郎 「黄燈」
...主翁は声を立てる間もなく八方から滅茶滅茶に撲られて戸外(そと)へ突き出された...
田中貢太郎 「立山の亡者宿」
...によって与えられたものが主になっているようであるが...
津田左右吉 「日本に於ける支那学の使命」
...何れにしてもカントの自然科学上の仕事の特徴を明らかにすればそれは彼が主として思想家であったという処にある...
戸坂潤 「カントと現代の科学」
...少くとも、ファシズムにも反対だしマルクス主義にも反対だから、自由主義を採る、と云ったような見当づけほど馬鹿げた常識はないのだ...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...主な品物をすっかり質屋に運びこんでしまって...
豊島与志雄 「旅だち」
...これよりいずれへお越し」「主人能登守のあとを慕うて...
中里介山 「大菩薩峠」
...大抵あの神主さんが予言しているじゃないか...
中里介山 「大菩薩峠」
...おおかた社会主義者として目指(めざ)されているのだろうという説明までして聴かせた...
夏目漱石 「明暗」
...画室の主じは仕事のキリが来て...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...『中公』であわてているのを知って情報部か何かにつとめ日本青年外交協会という(原勝が主になっている)ところで働いているのがそれならと上田広の「鮑慶郷」という小説を世話をしてのせた...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...主にめくらの方の千人にぶっつかった奴は災難ですからねえ...
三好十郎 「好日」
...ひいては民主主義国民がその基本的人権と共に誇りをもっていだきうる...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...大番頭の丸尾さんというのが大そう主人の気にいりで...
矢田津世子 「神楽坂」
...ところで早速では御座いますが、今晩のお芝居の興味の中心と申しますのは、広告にも掲載致しました通り、前の当劇場主、故、轟九蔵氏を殺害致しました犯人の、まことに古今に類例のない恐ろしい心境を脚色し、的確にして且つ、意外千万な真犯人を指摘致しますところに在りますので、特に、最後の一幕と申しまするのは、このたび新しい当劇場主と相成りました天川呉羽嬢の独白、独演と相成っているので御座います...
夢野久作 「二重心臓」
...御小人頭(おこびとがしら)の原大隅は、彼方に落ちていた青貝柄(あおかいえ)の槍を拾って、「うわうっ」と、噛みつくような声を放って駆けて来たが、主君信玄の危機、間一髪に、その槍で、馬上の敵を突きあげた...
吉川英治 「上杉謙信」
...魏と最後の最後まで戦うべきです」と主張していたが...
吉川英治 「三国志」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??