...母として丹精して育てたわが子の無謀が許せなかったのだろうが...
日本経済新聞社 「私の履歴書」
...母親が丹精している鶏の卵を半数だけ貰うことにきめてその餌を調達したり...
犬田卯 「錦紗」
...丹精して仕込まれただけあって...
薄田泣菫 「初蛙」
...丹精して仕込みさえすれば...
薄田泣菫 「初蛙」
...―――秋をおきて時こそありけれ菊の花うつろふからに色のまさればさて彼が丹精して作ったそれらの菊の花どもゝすっかり色香が褪(あ)せてしまったその年の冬の...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...丹精して色紙(しきし)を当てながら...
徳田秋声 「足迹」
...お島が如何(いか)に丹精しても...
徳田秋声 「あらくれ」
...せっかく丹精して...
中里介山 「大菩薩峠」
...丹精して晩餐(ばんさん)に供えようとした材料は...
中里介山 「大菩薩峠」
...清正公が丹精して...
中里介山 「大菩薩峠」
...愛想をつかしていないのみならず、この熊めがふしだらであればあるほど、そこに幾分憐憫(れんびん)の情を加えて、「なあに、こいつだってなんしろまだ子供のことだから、丹精して、うまく仕込んで行きさえすりゃあ、立派なムクのあと嗣(つ)ぎにならねえとも限らねえわさ、今、朝顔を作ればといって、丹精一つのものだあな」と呟(つぶや)いています...
中里介山 「大菩薩峠」
...平生丹精してよく作り...
中里介山 「大菩薩峠」
...伯父は丹精して作った野菜やら...
中谷宇吉郎 「由布院行」
...丹精して肥やして来た土でございます...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...丹精して作りあげた銛が使えるのが嬉しくてたまらないといったふうに...
久生十蘭 「地底獣国」
...あ……折角丹精して飼つたのに...
牧野信一 「好色夢」
...今日のために丹精しておいたらしい洋服を著...
吉川英治 「折々の記」
...あの老尼が丹精して摘(つ)んだものを……」武蔵は...
吉川英治 「宮本武蔵」
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