...母として丹精して育てたわが子の無謀が許せなかったのだろうが...
日本経済新聞社 「私の履歴書」
...それから自分たちがいくら丹精して蚕を飼っても...
犬田卯 「錦紗」
...丹精して仕込みさえすれば...
薄田泣菫 「初蛙」
...長い間掛かって丹精して書きためたものですが...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...これはうちの旦那さまが丹精していらッしゃるお菜園だよ...
徳永直 「こんにゃく売り」
...せっかく丹精して...
中里介山 「大菩薩峠」
...愛想をつかしていないのみならず、この熊めがふしだらであればあるほど、そこに幾分憐憫(れんびん)の情を加えて、「なあに、こいつだってなんしろまだ子供のことだから、丹精して、うまく仕込んで行きさえすりゃあ、立派なムクのあと嗣(つ)ぎにならねえとも限らねえわさ、今、朝顔を作ればといって、丹精一つのものだあな」と呟(つぶや)いています...
中里介山 「大菩薩峠」
...伯父は丹精して作った野菜やら...
中谷宇吉郎 「由布院行」
...彼は先刻から選り揃へておいた七八冊の絵入りの漢書――それは皆彼の父が丹精して手に入れたものであつた――を風呂敷に包み...
長與善郎 「青銅の基督」
...それから十年のあいだ丹精して育てた上...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...丹精して肥やして來た土でございます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...丹精して肥やして来た土でございます...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...髪を切られたんだそうですよ」「髪を?」「二年間も丹精して...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...叔母が丹精して繼(つぎ)を當てた...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...彼女が繪に描くために丹精して育てられてゐた...
堀辰雄 「おもかげ」
...あ……折角丹精して飼つたのに...
牧野信一 「好色夢」
...勉が丹精して集めた古い「マルクス主義」の合本を抱え...
「小祝の一家」
...去年から又八のためにと丹精して織りかけていた布を...
吉川英治 「宮本武蔵」
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