...それから自分たちがいくら丹精して蚕を飼っても...
犬田卯 「錦紗」
...これア好(い)い小僧だ……俺が丹精して仕込んでやろう」など師匠は申していられる...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...長い間掛かって丹精して書きためたものですが...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...たゞ此れまでに丹精して養うて下された上人を親と頼み...
谷崎潤一郎 「二人の稚児」
...四年に丹精して拵えたものばかりで...
徳田秋声 「足迹」
...お島が如何(いか)に丹精しても...
徳田秋声 「あらくれ」
...せっかく丹精して...
中里介山 「大菩薩峠」
...せっかく金椎さんが丹精して皆さんに旨(うま)く食べさせようとしてこしらえたお料理やお饅頭を...
中里介山 「大菩薩峠」
...伯父は丹精して作った野菜やら...
中谷宇吉郎 「由布院行」
...せっかく丹精して塗り立てた彼女の手も...
夏目漱石 「行人」
...それから十年のあいだ丹精して育てた上...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...丹精して肥やして来た土でございます...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...髪を切られたんだそうですよ」「髪を?」「二年間も丹精して...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...丹精して作りあげた銛が使えるのが嬉しくてたまらないといったふうに...
久生十蘭 「地底獣国」
...御所の雑色たちが丹精してつくりあげた...
山川方夫 「菊」
...今日のために丹精しておいたらしい洋服を著...
吉川英治 「折々の記」
...去年から又八のためにと丹精して織りかけていた布を...
吉川英治 「宮本武蔵」
...あの老尼が丹精して摘(つ)んだものを……」武蔵は...
吉川英治 「宮本武蔵」
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