...美しい丸みを持って自分の声とは思えないほどだ...
有島武郎 「フランセスの顔」
...腰部の形好く丸みを帯びて柔いのは皮下の結締組織に脂肪が堆ったゆえと承知している医学生らも美人を見ればやはり美人に見えるとおり...
丘浅次郎 「いわゆる自然の美と自然の愛」
...例えば鯰の反っている外側の凸部の丸みは一刀でやれるが...
高村光太郎 「回想録」
...顔立は可憐な丸みを持っていた...
豊島与志雄 「死因の疑問」
...軽く丸みをもった眼...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...のっぺりした丸みをなしていて...
豊島与志雄 「狸石」
...丸みと喜色とを持っていたのである...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...その横顔は線に丸みがあるとともにまた厳乎(げんこ)たるところがあって...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...肩には丸みがあり...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...いつかライフ誌上を飾った「地球の丸みを示す写真」というのが...
中谷宇吉郎 「未来の足音」
...丸みを帯びた肥った背中をむきだしにして机によりかかり...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...さまざまに度合のちがう大車渠貝のふくよかな丸みのせいで...
久生十蘭 「泡沫の記」
...牛若丸みたいな髪を結ってる小女だ)が...
古川緑波 「色町洋食」
...ふっくらした丸みをもった頬と特別な美くしさと輝きをもった眼...
宮本百合子 「お女郎蜘蛛」
...駅前の「丸み」に依頼してありますから訪ねて下さい...
山崎富栄 「雨の玉川心中」
...国々がそれぞれ色や声や丸みを持った生物に見えて来るが...
横光利一 「欧洲紀行」
...姿を崩さぬ慎しやかな丸みに見えて至極のどかな感興が湧いて来た...
横光利一 「旅愁」
...既に早やうす茜色に気色ばんだ木の芽が丸みを見せて萌えかけているのである...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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