...丸みを帶びたる灰は熔融體の分散冷固したるものと推考せられ...
石川成章 「櫻島噴火の概況」
...ごそごそした木綿着物の下にむっちりした丸みを持った...
相馬泰三 「田舎医師の子」
...例えば鯰の反っている外側の凸部の丸みは一刀でやれるが...
高村光太郎 「回想録」
...丸みがかった顔立で...
豊島与志雄 「孤独者の愛」
...顔立は可憐な丸みを持っていた...
豊島与志雄 「死因の疑問」
...腕の丸みと粉飾した手とを称賛さしに押し出してくる名高い音楽長らにたいしても...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...丸みがかった顔に...
豊島与志雄 「田園の幻」
...丸みと喜色とを持っていたのである...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...肩には丸みがあり...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...丸みを帯びている...
夏目漱石 「琴のそら音」
...くり込んだ胴の丸みに冷たい光を帯びています...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...腰の丸み柔らかな...
長谷川時雨 「明治大正美女追憶」
...港の山々にはまだ雪が消え残つてゐたが波はもう春らしい丸みを見せて鷹揚(おうやう)に揺ぎ...
宮地嘉六 「煤煙の臭ひ」
...おなかの丸みで、細い医療用の物尺がうまくおさまっていない...
宮本百合子 「寒の梅」
...丸みがあり余力があつて親しみ易い...
柳宗悦 「赤絵鉢」
...駅前の「丸み」に依頼してありますから訪ねて下さい...
山崎富栄 「雨の玉川心中」
...姿を崩さぬ慎しやかな丸みに見えて至極のどかな感興が湧いて来た...
横光利一 「旅愁」
...木にある生(なま)の實のまゝの丸みと張りと固さとを持つた漬け方をするのである...
若山牧水 「樹木とその葉」
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