...丸で常識のない愚かな事だと云へば...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...私はこれが何を代表しているのか丸で見当がつかなかった...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...弱い奴は丸でもがき死をした樣なものだ...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...丸で骨董屋が石か玉のニユウを捜し出さうとする塩梅式だ...
内田魯庵 「人相見」
...横利根は丸で氷で張詰めてるつていふぢやねえか?』『汽船もその氷を壊し壊しやつて来たんだよ...
田山録弥 「船路」
...その顔付きは丸で途方にくれたやうである...
オイゲン・チリコフ Evgenii Nikolaevich Chirikov 森林太郎訳 「板ばさみ」
...平生の性質とは丸で似も附かない急激な気の変りようで以て...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...五十四胆吹の上平館(かみひらやかた)の出丸では...
中里介山 「大菩薩峠」
...同時に無籍丸であって...
中里介山 「大菩薩峠」
...しかし家(うち)の中(なか)の様子は丸で分(わか)らなかつた...
夏目漱石 「それから」
...智識をもって捏(こ)ね上げたる二十八珊(サンチ)の弾丸である...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...津輕の方はそれとは丸で方角の異つた所へ道路を造ると云ふやうな譯で...
新渡戸稻造 「教育の目的」
...丸で書けないのだ...
北條民雄 「書けない原稿」
...常陸丸で印度洋を航海していた時...
武者金吉 「地震なまず」
...丸で人には聞えなかつた...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 森林太郎訳 「祭日」
...山路の光景が丸で違っている...
柳田国男 「峠に関する二、三の考察」
...御本丸でお待ちうけの由でございます...
吉川英治 「新書太閤記」
...春日丸で五卿から頂戴(ちょうだい)した何百疋(ぴき)かのご下賜金も...
吉川英治 「松のや露八」
便利!手書き漢字入力検索