...これとは丸でしろ物が違つてゐたと云ふ惜しみ氣も出た...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...丸で雄大なおほパノラマの樣な幻影だ...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...丸で百姓の上さんになつて了つた女は...
田山録弥 「百日紅」
...モウパツサンの気の利いた短かい巧みなあらはし方などゝは丸で違つてゐる...
田山録弥 「J. K. Huys Mans の小説」
...冬は丸で海に囲まれて内地の文化からは全く離れて暮してゐるといふ話――話は沢山に沢山にあつて容易に尽きさうには見えなかつたけれども...
田山録弥 「島の唄」
...全村が丸で火※鎮守の森の蔭に一つ...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...母者はさつきから泣いてゐるんだもの……』童殿上してから丸で別な兒のやうにおとなしくなつた道綱は...
田山花袋 「道綱の母」
...わたくしには丸で分かりませんなあ...
オイゲン・チリコフ Evgenii Nikolaevich Chirikov 森林太郎訳 「板ばさみ」
...夕陽に染められた構内は朝見た時とは丸でちがつた更に/\美しい別の繪になつて居た...
寺田寅彦 「寫生紀行」
...彼(かれ)をして卑吝(ひりん)に陥らしむる余地が丸でない程に...
夏目漱石 「それから」
...丸で唖の様に黙(だま)つてゐる...
夏目漱石 「それから」
...第二神路丸で着いた百五十二名の受入式があった...
久生十蘭 「ノア」
...人の来て旅寝を誘ふ言ふ様に雲に乗らまし靄に消えまし今日から見れば丸で夢の様な昔話であるが...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...鉄は丸で塵埃(ごみ)同様に棄てゝあるので...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...丸でゴムの人形見るようだ...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...その話になると丸で別世界のようで...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...×日横浜出帆の郵船××丸で村長が伴れて行つた...
牧野信一 「秋・二日の話」
...昨日(きのふ)北野丸で上げた儘で...
與謝野晶子 「帰つてから」
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