...仕舞には羊が丸ごと煮えてゐた大きな青銅(からかね)の鍋さへも投げつけた...
アナトール・フランス Anatole France 芥川龍之介訳 「バルタザアル」
...見ると大きな巾着(きんちゃく)茄子を二つ三つ丸ごと焼いて...
伊藤左千夫 「姪子」
...微小な現象を運ぶパケットを丸ごと検出しようと努めた...
C. スミス C. Smith The Creative CAT 訳 「いえ、いえ、ラゴーフにはもう!」
...丸ごとのニワトリを料理するのは...
高見順 「いやな感じ」
...それが丸ごと削られている...
カレル・チャペック Karel Capek 大久保ゆう訳 「RUR――ロッサム世界ロボット製作所」
...烏賊(いか)の刺身や丸ごと盆に盛った蟹(かに)などを肴(さかな)にビールを二三杯も呑(の)んで...
徳田秋声 「仮装人物」
...――人間を丸ごと押し潰すような材木や石じゃないよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...拳固(げんこ)が一つ丸ごと入るくらゐ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...嫌も應もなく丸ごと妹娘のお糸に轉げ込むのだから...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...彼は家を丸ごと借り切っていた...
A. ブラックウッド A. Blackwood The Creative CAT 訳 「盗聴者」
...床には虎皮が一枚丸ごと敷いてあり...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...お金を出して丸ごと買うのは馬鹿馬鹿しい...
夢野久作 「豚吉とヒョロ子」
...お魚が出ると丸ごとけろりとたべました...
宮沢賢治 「紫紺染について」
...御褒美を丸ごと一つは下さらず...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...ソレア……一冊丸ごと立読みなんて図々しいのはショッチュウの事なんで...
夢野久作 「悪魔祈祷書」
...丸ごと本を持って行ってしまうんです...
夢野久作 「悪魔祈祷書」
...それから豚の仔を丸ごと油で煮たのや...
吉川英治 「三国志」
...セクションを丸ごと挿入したり削除したり...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「怪奇小説の執筆についての覚書」
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