...串戲ぢやありません...
泉鏡花 「遺稿」
...(御串戯(ごじょうだん)で...
泉鏡花 「唄立山心中一曲」
...」と串戯(じょうだん)のように云って...
泉鏡花 「婦系図」
...ほんとうに串戯(じょうだん)ではないわ! 一家の浮沈と云ったような場合ですからね...
泉鏡花 「婦系図」
...さらぬだに世間の毀誉褒貶(きよほうへん)を何の糸瓜(へちま)とも思わぬ放縦な性分に江戸の通人を一串(いっかん)した風流情事の慾望と...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...ふさぎの虫」婢が鶏肉(とりにく)を串に刺して焼いたものを持って来て坐っていた...
田中貢太郎 「文妖伝」
...……先日からいつも同宿するお遍路さん(同行といふべきだらうか)、逢ふたびに、口をひらけば、いくら貰つた、どこで御馳走になつた、何を食べた、いくら残つた、等々ばかりだ、あゝあゝお修行はしたくないものだ、いつとなくみんな乞食根性になつてしまふ!五月廿四日晴、行程わづかに一里、川棚温泉、桜屋(四〇・中)すつかり夏になつた、睡眠不足でも身心は十分だ、小串町行乞、泊つて食べて、そしてちよつぽり飲むだけはいたゞいた...
種田山頭火 「行乞記」
...小串へ出かける、月草と石ころとを拾うてきた、途中、老祖母の事が思ひだされて困つた、父と私と彼女と三人が本山まゐりした時の事が、……八鉢旅館の事、馬の水の事...
種田山頭火 「行乞記」
...燒いた小魚の串がさしてある...
徳冨蘆花 「熊の足跡」
...串柿は下で胡麻の殼を焚けばいつの間にか落ちて了ふといふので或夜そつと其串柿を外して散々いぶして復たそつと掛けて置いた...
長塚節 「芋掘り」
...はじめの中(うち)は何(なに)か串談(じようだん)に態(わざ)とらしく邪慳(じやけん)に遊(あそ)ばすのと思(おも)ふて居(を)りましたけれど...
樋口一葉 「十三夜」
...鰌(どじょう)も裂いて四つ五つ位竹串へさして牛乳一杯...
村井弦斎 「食道楽」
...大串を誂える...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...榜示はとりもなおさず大なる串であり矢である...
柳田國男 「地名の研究」
...巧みに女串を刺し...
山本周五郎 「青べか物語」
...じつに怪異な顏と雜多な服裝がそれを厚ぼつたく取圍んで串を横に咥へ合つてゐるのだ...
吉川英治 「折々の記」
...串柿(くしがき)や瓜(うり)など喰べて...
吉川英治 「新書太閤記」
...新治郡大串に住む源護に属する所領や管理地であった...
吉川英治 「平の将門」
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