...岩魚はもちろん焼いて串にさし天井裏にさして置いたものである...
石川欣一 「山を思う」
...人の口の端(は)の串戯(じょうだん)だけでも...
泉鏡花 「薄紅梅」
...串戯(じょうだん)とは違う...
泉鏡花 「婦系図」
...串本から東京に出てきている人を...
江戸川乱歩 「怪奇四十面相」
...蛙(かえる)の焼串(やきぐし)...
太宰治 「ろまん燈籠」
...小串まで出かける...
種田山頭火 「行乞記」
...その時の焼串だという岩(17)があり...
知里真志保 「あの世の入口」
...その弁慶には焼いて串にさした鮎(あゆ)...
中里介山 「大菩薩峠」
...其棚には蝮蛇の皮を剥いて干したのが竹串に立てゝある...
長塚節 「佐渡が島」
...川魚の串刺(くしざ)しが吊るしてある...
長谷川伸 「一本刀土俵入 二幕五場」
...「一串十五圓もする鰻を食べてちやア...
林芙美子 「暗い花」
...賽(さい)ころ振(ふ)る事(こと)おぼえぬうちは素見(ひやかし)の格子先(かうしさき)に思(おも)ひ切(き)つての串談(じようだん)も言(い)ひがたしとや...
樋口一葉 「たけくらべ」
...串刺しにされるか...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...山がやといふ串カツ屋みたいなとこへ入る...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...それであッてこのありさま,刃(やいば)の串(くし)につんざかれ...
山田美妙 「武蔵野」
...金串に刺した鳥肌が火の上でじじッと脂肪を垂らす音を聞きながら...
横光利一 「旅愁」
...じつに怪異な顏と雜多な服裝がそれを厚ぼつたく取圍んで串を横に咥へ合つてゐるのだ...
吉川英治 「折々の記」
...串刺(くしざ)しにしたまま大地へ突き立ってしまった...
吉川英治 「三国志」
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