...物を中途半端に扱うのは彼女の一生の得意芸であり...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...4.幾つもの事を中途半端にするよりは只一つの事を完全にする方がよい...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...物事を中途半端にすることのできないたちであった...
寺田寅彦 「備忘録」
...中途半端に読んでゆき...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...どうせ中途半端になる...
豊島与志雄 「新妻の手記」
...この時の北大の講義が中途半端になったからといって...
中谷宇吉郎 「湯川秀樹さんのこと」
...中途半端に紛(まぎ)らかしていた...
夏目漱石 「坑夫」
...代助に云わせると、親爺の考えは、万事中途半端に、或物を独り勝手に断定してから出立(しゅったつ)するんだから、毫(ごう)も根本的の意義を有していない...
夏目漱石 「それから」
...本は?」「本もお読みになるでしょう」と中途半端に答えた彼女は...
夏目漱石 「明暗」
...いつのまにかそれも中途半端に終つてしまふ...
堀辰雄 「姨捨記」
...私という人物がこれまで中途半端にしか生活もせず考えもせずに暮して来たという自嘲自責で身をよじっているとき...
宮本百合子 「観念性と抒情性」
...一番もっと伺いたくて中途半端になっていたXのこと...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...予約ものを中途半端にしたりしてすこしけしからぬことになりました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...なにか中途半端に...
三好十郎 「恐怖の季節」
...中途半端に今頃ドシドシ食物が来るようではどんな目に逢うか知れない」腸蔵「食物だけで済めばいいけれども今に私たちの大嫌いなお酒でも飛込んで来たら百年目だ」胃吉「お酒が来たらモー仕事なんぞするものか」と噂(うわさ)の言葉終らざるに腹中の天地忽(たちま)ち震動して上の方より押出し来る酒の洪水「ソラ来た逃げろ逃げろ」「津波だ津波だ」と胃吉も腸蔵も一目参(いちもくさん)に逃げて行く...
村井弦斎 「食道楽」
...どうしても着物は中途半端にならざるを得ない...
柳田国男 「木綿以前の事」
...時刻は中途半端になったが...
山本周五郎 「雨あがる」
...そのため評定が中途半端にされたり...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
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