...田の面(おも)一般に白く、今を盛りと咲き競うは、中稲にて、己に薄黒く色つき、穂の形を成せるは早稲にやあらん、田家(でんか)の垣には、萩の花の打ち乱れて、人まち顔なるも有り、青無花果(いちじく)の、枝も撓わわに生(は)りたる、糸瓜(へちま)の蔓の日も漏さぬまでに這い広がり、蔭涼しそうなるも有り、車行(しゃこう)早きだけ、送迎に忙(いそが)わし...
石井研堂 「大利根の大物釣」
...兄夫婦とお増と外に男一人とは中稲(なかて)の刈残りを是非刈って終(しま)わねばならぬ...
伊藤左千夫 「野菊の墓」
...中稲(なかて)も苅らねばならぬ...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...田中稲月(たなかとうげつ)...
松崎天民 「友人一家の死」
...これを早稲(わせ)・中稲(なかて)・晩稲(おくて)の三通りに見立てて置く...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
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