...中堂金内の誉(ほま)れの矢の根...
太宰治 「新釈諸国噺」
...二人は家の内へ入って中堂(ざしき)の口に立った...
田中貢太郎 「雷峯塔物語」
...叡山東麓の坂本からこの延暦寺の根本中堂(こんぽんちゆうだう)のあるところまで急阪二十五町の登路...
近松秋江 「湖光島影」
...根本中堂で、島津家長久の大護摩を焚き、そして、自分等も、いささか心得ているから、四明ヶ岳で、兵法の修法をしたいから、余人を禁じてもらいたいといって、金を包むと、すぐ快諾して、僧侶が二人、見張役として、案内役として、ついて来てくれることになった...
直木三十五 「南国太平記」
...一廻りして中堂寺町へ出て...
中里介山 「大菩薩峠」
...今度は中堂の中に立ちどまった...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「神の剣」
...中堂の廻廊の灯や...
吉川英治 「大岡越前」
...部長から中堂司へ...
吉川英治 「三国志」
...中堂(ちゅうどう)の行宮(あんぐう)は...
吉川英治 「私本太平記」
...「誰に聞いた」「中堂の執務から――」「何日(いつ)」「近いうちに...
吉川英治 「親鸞」
...中堂のあたりには...
吉川英治 「親鸞」
...根本中堂の前に立った...
吉川英治 「親鸞」
...「すぐ下山するか」「いえ」しばらく間をおいて――「登りましたついでと申しては憚(はばか)りがございますが、根本中堂、山王七社を巡拝して、なつかしい飯室谷(いいむろだに)へも久しぶりに、立ち寄って参るつもりです」「体を、大事にせい」是とも非とも、綽空の希望に対してはなにも答えないで、慈円は顔をそむけて眼をうるませていた...
吉川英治 「親鸞」
...ぶらりと叡山(えいざん)の根本中堂の前に立った...
吉川英治 「親鸞」
...朝から中堂にも姿を見せず...
吉川英治 「源頼朝」
...中堂へ訴え出て、わしの素姓(すじょう)や、わしのことを、悪しざまに告げた者は、おばばであったのだな...
吉川英治 「宮本武蔵」
...先刻(さっき)から側には中堂の寺侍を二...
吉川英治 「宮本武蔵」
...ここに居合わす中堂の方々にも一応聞いていただく必要があるし...
吉川英治 「宮本武蔵」
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