...旅行先での一番の思い出は、朝日が登る前に背中合わせで見つめ合いながら見上げた海に沈む山並みだった...
...年中合宿して緊張したら...
石原莞爾 「最終戦争論」
...こんな懐中合(ふところあい)も近来めったにない事だし...
泉鏡花 「開扉一妖帖」
...それぎり二人は背中合せとなった...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...そのA町とO町とは背中合せじゃないか...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...そうして窮迫した生活の底に疲れた心と心を脊中合せに凭れあつてゐる樣な自分たちを思ふと泣かずにはゐられなかつた...
田村俊子 「木乃伊の口紅」
...道中合羽を着た男が...
直木三十五 「南国太平記」
...背中合(せなかあわ)せになっている待合がありゃアしないか...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...妊婦の腹を割き胎児を引き出して妊婦に抱かせ(愛媛県では妊婦と胎児とを背中合せにした)それを一つ棺に入れて葬ったものである...
中山太郎 「本朝変態葬礼史」
...次に背中合せの裏通りへ出ると...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...背中合せに坐っている自分の位置を考えると...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...背中合せにおんぶするような振りをして殺してしまった」「金唐革の煙草入は碁会所で手に入れて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...見違えようたって見違えるはずはない、鍋町と背中合せ、神田白壁町(しらかべちょう)の裏長屋に住んでいる一風変った本草(ほんぞう)、究理の大博士...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...馬道と背中合せの...
久生十蘭 「魔都」
...いろんな家畜小屋と背中合はせだつた...
堀辰雄 「麥藁帽子」
...その霊安室と背中合せに洗濯物にアイロンを当てる工場の大きさくらいある...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...本堂の阿弥陀様と背中合わせの板敷土間に破れ畳の二畳敷...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...背中合せに掛けていた男の姿を思い浮かべて...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...それと背中合わせに法隆寺の百済観音などが立っていた...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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