...旅行先での一番の思い出は、朝日が登る前に背中合わせで見つめ合いながら見上げた海に沈む山並みだった...
...タービンの響き籐椅子(といす)に伝はり来籐椅子(とういす)に背中合せに相識(あいし)らず六月二日 朝濃霧...
高浜虚子 「六百句」
...そうして窮迫した生活の底に疲れた心と心を脊中合せに凭れあつてゐる樣な自分たちを思ふと泣かずにはゐられなかつた...
田村俊子 「木乃伊の口紅」
...老人と老嬢とは互いに背中合わせにすわり込み...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...道中合羽を着た男が...
直木三十五 「南国太平記」
...蟲干の時などには今でも背中の所の擦れた道中合羽が出ることがあるが...
長塚節 「菠薐草」
...すると画と背中合せに...
夏目漱石 「永日小品」
...鬼になるのは私のやうな佛性(ほとけしやう)の者に限るとよ」左孝と白旗直八は背中合せに立つて目を縛り...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...自分の家の背中合せに...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お園の家とは隣路地の背中合せで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...物置と下男部屋とが背中合せになって居り...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あの野郎と背中合せになつて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...小屋と背中合せになつた...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...背中合せの自分の部屋を通り...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...与一の座席は洗面所と背中合せなので気楽に足を投げ出して行けるだろう...
林芙美子 「清貧の書」
...互いの眼をはばかるように背中合せに坐ったまま...
久生十蘭 「金狼」
...馬道と背中合せの...
久生十蘭 「魔都」
...私の背中合せの部屋から...
堀辰雄 「旅の繪」
...開闢(かいびゃく)以来の宮中合戦が行われたあとでも...
吉川英治 「随筆 新平家」
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