...旅行先での一番の思い出は、朝日が登る前に背中合わせで見つめ合いながら見上げた海に沈む山並みだった...
...恰度(ちやうど)背中合せになつた埋立地の...
石川啄木 「菊池君」
...お八重は身体を捻つて背中合せに腰掛けた商人体の若い男と...
石川啄木 「天鵞絨」
...(そんな時は、)と酔っていた夫人が口を挟んで、顔を見て笑ったので、しばらくして、(背中合わせで、別々に...
泉鏡花 「婦系図」
...ある日屏風(びやうぶ)の裏表で背中合せになつて...
薄田泣菫 「茶話」
...私が口にしてる言葉と背中合わせのその言葉は...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...今宵は月が佳(い)いからというので――大中寺とは背中合わせになっている大平山(おおひらやま)の隠居から招かれて...
中里介山 「大菩薩峠」
...ホーレーキといふのは立鎌と熊手とを背中合せにくつゝけて拵へた農具である...
長塚節 「教師」
......
野口雨情 「極楽とんぼ」
...自分の家の背中合せに...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...膳だけ別にして背中合せでやることにしませう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...背中合せの特色によって発展して来た...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...私と背中合せにもりを一つあつらえて...
林芙美子 「貸家探し」
...私の背中合わせの部屋から...
堀辰雄 「旅の絵」
...背中合せの断層を見あげ...
牧野信一 「環魚洞風景」
...万延寺の本堂と背中合わせの竹瓦に板庇...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...竹(たけ)ノ子(こ)笠(がさ)に道中合羽(どうちゅうがっぱ)をきて旅商人(たびあきんど)にばけた丹羽昌仙の密使...
吉川英治 「神州天馬侠」
...開闢(かいびゃく)以来の宮中合戦が行われたあとでも...
吉川英治 「随筆 新平家」
...それと背中合わせにわが百済観音が...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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