...旅行先での一番の思い出は、朝日が登る前に背中合わせで見つめ合いながら見上げた海に沈む山並みだった...
...リノリウムの床(ゆか)には何脚(なんきゃく)かのベンチも背中合せに並んでいた...
芥川龍之介 「春」
...初秋だけ山岳の中合以下に多く...
飯田蛇笏 「茸をたずねる」
...『蜜房は背中合はせに...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...それぎり二人は背中合せとなった...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...僕の心と妻(あれ)の心とは全く背中合せに反対の方を向いているんですからね...
豊島与志雄 「囚われ」
...心なき汽車のうちに行く夜半(よわ)を背中合せの知らぬ顔に並べられた...
夏目漱石 「虞美人草」
...背中合せにおんぶするやうな振りをして殺してしまつた」「金唐革(きんからかは)の煙草入れは碁會所で手に入れて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...鬼になるのは私のやうな佛性(ほとけしやう)の者に限るとよ」左孝と白旗直八は背中合せに立つて目を縛り...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...――私の家はツイ背中合せの...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...小屋と背中合せになつた...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...与一の座席は洗面所と背中合せなので気楽に足を投げ出して行けるだろう...
林芙美子 「清貧の書」
...互いの眼をはばかるように背中合せに坐ったまま...
久生十蘭 「金狼」
...私の背中合せの部屋から...
堀辰雄 「旅の繪」
...いろんな家畜小屋と背中合はせだつた...
堀辰雄 「麥藁帽子」
...あらゆるものがかれとは背中合せであったのである...
室生犀星 「幻影の都市」
...万延寺の本堂と背中合わせの竹瓦に板庇...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...季房も背中合わせに大手をひろげ...
吉川英治 「私本太平記」
...また不意な雪中合戦が起るとしても...
吉川英治 「私本太平記」
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