...この朝中仙道を下ってきた千余名の一隊が...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...上水のまゝに中仙道と別れて川越街道を行き...
大町桂月 「千川の櫻」
...相生の松とよばれる中仙道徃還の名木があつた...
種田山頭火 「旅日記」
...中仙道を行くと碓氷峠を越さなければならぬ...
内藤湖南 「近代支那の文化生活」
...中仙道の軽井沢あたりへ来たんでは...
中里介山 「大菩薩峠」
...兄は中仙道の板橋で返り討ちになってしまい...
中里介山 「大菩薩峠」
...道庵と米友の反(そり)に合わないことは中仙道熊谷在の例でもわかりましょう...
中里介山 「大菩薩峠」
...「それを申上度さ、それにお鳥殿に逢い度いばかりに、五年の間、岩吉という木樵(きこり)を尋ね、源太夫という軽業師を尋ねて、中仙道から、北陸、東海道は申すに及ばず、京へも大阪へも、奥州までも経廻りました」「…………」「いや、手前の骨折などを吹聴する積りは毛頭ない――が、話の序(ついで)に、思わぬ愚痴になりました...
野村胡堂 「裸身の女仙」
...中仙道は美濃の鵜沼(うぬま)駅から北へ三里...
柳田国男 「山の人生」
...道は舊中仙道の大路で極めて平坦である...
吉江喬松 「山岳美觀」
...中仙道筋へもぐり込んだものと観ております」「じゃ...
吉川英治 「江戸三国志」
...危険率のすくない秩父路(ちちぶじ)から中仙道へ抜けて行くべきです...
吉川英治 「江戸三国志」
...女のあるく道だけに、関所を設けて頑張っている役人なんてえやつは、まったくいつも居眠りばかりしている道理だよ」「だが、中仙道へ出ると、まさか、こう気楽にはゆくまいぜ」「そうさ」と、四ツ目屋は、お蝶のかごへ目をやって、「第一、あいつに油断がならなくなる」聞こえたでしょうが、お蝶は横を向いて笑っていました...
吉川英治 「江戸三国志」
...この四人は、浅草火除(ひよ)け地(ち)の賭試合(かけしあい)の小屋を立ち退(の)いた後、奥州街道で春日重蔵を返り討ちにしようとしたが、人違いだったので、そのまま旅から旅の漂泊(さすらい)を重ね、中仙道を経て、四国西国で賭試合の小屋がけをつづけ、各所で得た悪銭を懐にして、もう余熱(ほとぼり)も醒めた頃と、再び江戸へ帰ってくる途中であった...
吉川英治 「剣難女難」
...中仙道を勧進に廻った甲賀房と河内房の二人が...
吉川英治 「剣難女難」
...中仙道から上方(かみがた)へ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...中仙道の宿駅のうちでも指折りな繁華をみせていた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...中仙道の順路を辿(たど)ってこの木曾街道のなかばにある目明しの万吉とお綱であった...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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