...後の中仙道が漸く開通する端緒が始められた譯であります...
石川三四郎 「浪」
...この朝中仙道を下ってきた千余名の一隊が...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...上水のまゝに中仙道と別れて川越街道を行き...
大町桂月 「千川の櫻」
...いかにも廃駅らしい(北国街道と中仙道との別れ路)...
種田山頭火 「旅日記」
...相生の松とよばれる中仙道徃還の名木があつた...
種田山頭火 「旅日記」
...それで中仙道を、誰いうとなく加賀様街道と呼ぶようになったのは、名実共にさもありぬべきことと思われます...
中里介山 「大菩薩峠」
...兄は中仙道の板橋で返り討ちになってしまい...
中里介山 「大菩薩峠」
...道庵と米友の反(そり)に合わないことは中仙道熊谷在の例でもわかりましょう...
中里介山 「大菩薩峠」
...中仙道をここまで百里にわたる旅路ですけれども...
中里介山 「大菩薩峠」
...「ハッハッハッ、よっぽど俺の昼寝が癪(しゃく)にさわったとみえるな、――安心するがよい、奥州街道、中仙道、甲州街道の手近な宿々を捜し廻った上、東海道はわざわざ箱根まで行ってみたが、この半年の間に関所破りもなく、怪しい女も通らねえ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...中仙道を通って奥州から京へ帰ってこなければならなかった...
柳田国男 「雪国の春」
...道は旧中仙道(なかせんどう)の大路で極めて平坦である...
吉江喬松 「木曾御嶽の両面」
...道は舊中仙道の大路で極めて平坦である...
吉江喬松 「山岳美觀」
...此頃の中仙道の路上は到る處白衣の道者の鈴聲を聞かない事はない...
吉江喬松 「山岳美觀」
...中仙道の流行(はやり)ッ子にしてやるのよ」「流行ッ子たあ...
吉川英治 「江戸三国志」
...――中仙道でもあれくらいな玉のハマる宿場はたんとはないぞ...
吉川英治 「江戸三国志」
...女のあるく道だけに、関所を設けて頑張っている役人なんてえやつは、まったくいつも居眠りばかりしている道理だよ」「だが、中仙道へ出ると、まさか、こう気楽にはゆくまいぜ」「そうさ」と、四ツ目屋は、お蝶のかごへ目をやって、「第一、あいつに油断がならなくなる」聞こえたでしょうが、お蝶は横を向いて笑っていました...
吉川英治 「江戸三国志」
...中仙道の宿駅のうちでも指折りな繁華をみせていた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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