...中ごろは交際が絶え...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...八月の中ごろであったのだが...
太宰治 「帰去来」
...その中ごろに菫(すみれ)の花が枝折(しお)りの代わりにはさまれてあった...
田山花袋 「田舎教師」
...ただなんとなしに十九世紀の中ごろの西洋はこんなだったかと思わせるようなものがあって...
寺田寅彦 「映画雑感(4[#「4」はローマ数字、1-13-24])」
...真夜中ごろであったろうか...
永井隆 「長崎の鐘」
...……蝮蛇がひとを咬むのは八十八夜から十月の中ごろまで...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...秋の中ごろの午後の風景だということがわかる...
久生十蘭 「キャラコさん」
...ほんたうについ明治の中ごろまでは花見舟で白魚を手掬(てずく)ひにする芸当もできたさうなとこれはこのあひだラジオでの伯鶴のはなし...
正岡容 「下町歳事記」
...影物凄き真夜中ごろ...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...まん中ごろに立ち止って前後を見とおし...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...十月の中ごろになって林の中にいると...
水野葉舟 「北国の人」
...「宮様はこの夜中ごろにお薨(かく)れになりました」と泣く泣く伝えた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...中ごろ養真(ようしん)...
森鴎外 「渋江抽斎」
...然るに中ごろ婚嫁のために江間氏と長島氏との血が交つたらしい...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
...明治の中ごろは、ほんの僅の間ではあったが、私らの住んでいた村で単純な庄屋と百姓という関係でなく、家一軒一軒が、それぞれの癖をもつようになったことがある...
柳田国男 「故郷七十年」
...その中ごろまで来たとき...
横光利一 「夜の靴」
...世阿弥は真夜中ごろになって...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...中ごろ缺卷(卷八 十八...
和田萬吉 「父兄の方々に」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??