...夜も深々と更けわたる真夜中ごろ...
井上円了 「おばけの正体」
...どうかすると寒の雨降る夜中ごろにみかん箱のようなものに赤ん坊のなきがらを収めたさびしいお弔いが来たりした...
寺田寅彦 「銀座アルプス」
...」中ごろから替って来た気のやさしい上方産(かみがたうま)れの看護婦が...
徳田秋声 「足迹」
...その夜中ごろ、天性の怪足力に馬力をかけて、一足飛びに関ヶ原の本陣から程遠からぬ美濃と近江の国境、寝物語の里まで飛んで来たがんりきの百の野郎は、案内知ったる寝物語の里の近江屋の方の雨戸をトントンと叩いてみると、それに手応えがありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...……蝮蛇がひとを咬むのは八十八夜から十月の中ごろまで...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...真夜中ごろ行って...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「玉手箱」
...一九月の中ごろ、ひどく雨が降った或る晩のこと...
水野葉舟 「北国の人」
...」と一郎は言いながら崖(がけ)の中ごろから出ているさいかちの木へするするのぼって行きました...
宮沢賢治 「風の又三郎」
...私どもの太陽(たいよう)がこのほぼ中ごろにあって地球(ちきゅう)がそのすぐ近くにあるとします...
宮沢賢治 「銀河鉄道の夜」
...ちょうど日記帳の第なん冊目――明治四十年の分です――その真ン中ごろをひらくと――ここがそうですが――八月十日晴――そしてこれ一行だけ...
三好十郎 「樹氷」
...中ごろ岡西養玄と云ひ...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...中ごろ行三(かうざう)...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...中ごろ説いたる沒却理想にもあらざること分明なればなり...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...中ごろは世をいとい...
森鴎外 「舞姫」
...明治の中ごろは、ほんの僅の間ではあったが、私らの住んでいた村で単純な庄屋と百姓という関係でなく、家一軒一軒が、それぞれの癖をもつようになったことがある...
柳田国男 「故郷七十年」
...東北で養蚕が盛んになったのは江戸時代の中ごろからといってもよいので...
柳田国男 「故郷七十年」
...とにかく天平中ごろの僧尼の気風と弘仁期のそれとの間には著しい相違があるのである...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...十一月の中ごろのあるうららかに晴れた日に...
和辻哲郎 「漱石の人物」
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