...それで十七世紀の中ごろにおいてはその説は社会にまったく容(い)れられなかった...
内村鑑三 「後世への最大遺物」
...そしてその真ん中ごろの両側が瓢箪形に少しへこんで...
大杉栄 「日本脱出記」
...七月の中ごろから収穫がはじまって...
高見順 「いやな感じ」
...かれは月の中ごろに蒲団(ふとん)と本箱とを羽生の寺から運んで来た...
田山花袋 「田舎教師」
...一月の中ごろであった...
近松秋江 「黒髪」
...夏の中ごろに年取った伯母の老病を見舞いに行った母親は...
徳田秋声 「足迹」
...中ごろ改革家と爲り...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...中ごろ久しく政界と絶縁して...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...真夜中ごろ、オーアンの凹路(おうろ)の方に当たって、一人の男が徘徊(はいかい)していた、というよりも、むしろはい回っていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...この月の中ごろ、キャラコさんは、山本譲治(ジョージ・ヤマ)の法定代理人というひとの訪問を受けた...
久生十蘭 「キャラコさん」
...人が静まるのを待って真夜中ごろ...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...ちょうど日記帳の第なん冊目――明治四十年の分です――その真ン中ごろをひらくと――ここがそうですが――八月十日晴――そしてこれ一行だけ...
三好十郎 「樹氷」
...七月終りころから九月の中ごろまでしか生きていないようである...
室生犀星 「螽※[#「虫+斯」、第3水準1-91-65]の記」
...中ごろ和介又は関五郎と云ひ...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...中ごろ説いたる沒却理想にもあらざること分明なればなり...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...中ごろ各好む所に從つて死生輕重を決擇するを言ふは...
箭内亙訳註 「國譯史記列傳」
...室町時代の中ごろには...
柳田国男 「山の人生」
...天平の中ごろに猖獗(しょうけつ)をきわめた疫瘡(えきそう)の流行は...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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