...並み木の槐(えんじゅ)は花盛りだった...
芥川龍之介 「馬の脚」
...その又並み木に挟まれた道を自動車が何台も走つてゐるのです...
芥川龍之介 「河童」
...シヤトルの町並みがあると思われるあたりからは――船のつながれている所から市街は見えなかった――急に煤煙(ばいえん)が立ち増さって...
有島武郎 「或る女」
...人並みの出世を望むのだらう――?かう考へると...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...寺町通りには軒並みに仏師屋があってそれぞれ分業の店々がまた繁昌をしている...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...やがて家並みのごちゃごちゃした狭い通りへ入った...
徳田秋声 「足迹」
...並みはずれに身長(たけ)の詰ったじくじくした体や色の蒼白い細面なども...
徳田秋声 「足迹」
...彼はどうにか人並みにみずから自分を教育し上げていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...白いラシャと黒い十字架との棺車がヴォージラールの墓地の並み木道にさしかかってきた時...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...冬の寒風に震えてる黒い楡(にれ)の並み木の下を...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...人間並みにつきあっていさえすりゃ...
中里介山 「大菩薩峠」
...とても並みの人にはできません」と後家さんが感心してお世辞をいうと...
中里介山 「大菩薩峠」
...人が世間並みに生きて行きたいというのは...
中里介山 「大菩薩峠」
...そうなるとわたしたちのことをもう人並みに話してはくれませんでした...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...舞台稽古並みの入り...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...ここの家並みは昔の宿場の面影をとどめた家造りがちらばっている...
村山俊太郎 「平泉紀行」
...そう人並み優(すぐ)れたほどでもない...
吉川英治 「源頼朝」
...しかし自分は人並みの暮らしをするために明日を煩い...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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