...為にもなら無え旧悪を並べ立てる筈が無えわな...
芥川龍之介 「鼠小僧次郎吉」
...いろいろの特色を並べ立てるであらう...
芥川龍之介 「僻見」
...すこぶる巧妙な罵詈雑言(ばりぞうごん)を並べ立てる……あんな人にはこれまでめったに出逢ったことがありません...
ストックトン Francis Richard Stockton 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...そしてその後のことはもはや諄々(くどくど)並べ立てる必要もないであろう...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...そこの凱旋門から森(ボア)ドュ・ブウロニュの大街――とこう並べ立てると...
谷譲次 「踊る地平線」
...その写真を大きく紙面一杯に並べ立てるから...
寺田寅彦 「静岡地震被害見学記」
...言葉を並べ立てる...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...いろんな物をごてごて並べ立てるのも...
豊島与志雄 「或る作家の厄日」
...硝子棚に並べ立てるのである...
豊島与志雄 「女心の強ければ」
...やたらにツベコベ世辞愛嬌を並べ立てることじゃない...
正岡容 「寄席」
...そのあとでにわかに元気付いて志丈にいまの「二三の水出し」云々を並べ立てる喧嘩過ぎての棒ちぎりのほうが...
正岡容 「我が圓朝研究」
...「私が斯(こ)んな顔で」とか「お前は私が死ぬとねえ」とか怨みつらみのありったけを並べ立てる...
正岡容 「我が圓朝研究」
...そして豊作の年がまた来るとその価格が再び下落しないという最も不合理な不平を並べ立てる...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...とりあげて一々の例を並べ立てるまでもないこととしてわかっていらっしゃるのです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...このような例を並べ立てると...
武者金吉 「地震なまず」
...浦々の名をたくさん並べ立てる者もあったりして...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...君の病症を並べ立てるのは...
横瀬夜雨 「花守」
...四の五の並べ立てるのは天の命に反(そむ)くものだぞ」果然...
吉川英治 「三国志」
便利!手書き漢字入力検索