...その並々ならぬ努力によって關流の算法というものが出来あがり...
石原純 「關孝和」
...これも幸子ちゃんや雪子ちゃんの並々ならぬ丹精のお蔭でしょうが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...一時はたしかに並々ならぬ関係にあったのである...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...並々ならぬ把握力を持っているように見えた...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...之は並々ならぬ良識とそれを裏づける展望ある教養とを示している...
戸坂潤 「読書法」
...並々ならぬ御身分の御方様(おんかたさま)に御座ります」「と仰(おっ)しゃるのは...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...平次の並々ならぬ助勢でわずかに十手捕縄を守り通して来たことを考えると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...幾松の並々ならぬ悪智恵だ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...並々ならぬものがあります...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...この女の並々ならぬ素姓を物語つて居るのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...これだけのことをやり遂げるのは並々ならぬ膽力(たんりよく)と手並と...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...夷人の服装をつけたそれらの男に今は並々ならぬ好意を覚えた...
本庄陸男 「石狩川」
...そのほうでは並々ならぬ才能を発揮していた...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「幸福への意志」
...これからのために並々ならぬ収穫です...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...彼には工藝の本質たる「美」への並々ならぬ直観があった...
柳宗悦 「工藝の道」
...並々ならぬ美しさが現れているとは...
柳宗悦 「益子の絵土瓶」
...しかもお生家(さと)が並々ならぬ大身なる処より...
夢野久作 「白くれない」
...しかも最初見た時から並々ならぬ美人だと思ったとおり繊妍(せんけん)たる容姿楚々たる風姿...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
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