...両耳で聞く。(Listen with both ears.)...
...彼は両耳にイヤホンをつけて音楽を聞いていた...
...両耳が聞こえない...
...会話が聞き取れないときは、両耳に手を当ててみるとよい...
...彼女は耳鳴りを感じて、両耳を押さえていた...
...われらの棲める世界が破壊されるべきときはまさにただいまから十分間後に迫っているのだ! 驚いてはいけない……」ここまで聴くと天野祐吉は思わず身体を受信機のほうへのめらせて両手で両耳受話器(ヘッドフォン)を押えた...
海野十三 「放送された遺言」
...そして両耳を削がれる刑をいい渡されたのだった...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...デミトリチは両耳(りょうみみ)がガンとして...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六号室」
...それを言わないで……(両耳をふさぐ)トロフィーモフ あいつは碌(ろく)でなしです...
アントン・チェーホフ 神西清訳 「桜の園」
...神経質に両耳を平らにした...
R.W. チェンバース R.W. Chambers The Creative CAT 訳 「四風の街」
...黒の中折を冠った下から黒い髪の毛が両耳の上に少しかぶさっていたように思う...
寺田寅彦 「中村彝氏の追憶」
...「その男の両耳、イヤリングの穴があることに気が付きませんでしたか?」「ええ、ありましたとも...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「赤毛連盟」
...お豊はふっと頭(かしら)をもたげて両耳を引っ立てつ...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...殊に両耳の上のあたりはかなり長く伸びて乱れている...
中島敦 「斗南先生」
...両耳の方まで割(さ)けてくる...
夏目漱石 「二百十日」
...両手を両耳に当てて...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...バンドも何もついてゐない古い学生帽を両耳をかくす位に深くかむつて(火の粉が飛ぶからである...
牧野信一 「南風譜」
...両耳を吊りあげて...
牧野信一 「沼辺より」
...両耳の上におぼえ...
森鴎外 「うたかたの記」
...両耳にブラ下げた巨大な真珠……それが頬をポッと染めながら大きな瞬きをした...
夢野久作 「冥土行進曲」
...ふ」高時はその兎のような両耳をそらして...
吉川英治 「私本太平記」
...大衆はすぐ、実性の両耳を、鋭利な刃物で切り取って笑った...
吉川英治 「親鸞」
...両耳の上の塹壕(ざんごう)に宣戦をいどむと私たちの国境から突然逃げ出してしまった...
吉行エイスケ 「恋の一杯売」
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