...もう紙に両個(ふたつ)...
泉鏡花 「婦系図」
...此両個の民族が、系統を異にするも、或は相互に交渉接触の歴史を有せざるも、そは少しも問う所に非ず...
高木敏雄 「比較神話学」
...両個の神話は星宿の説明を目的とす...
高木敏雄 「比較神話学」
...モックは宗教と民間信仰とを区別して曰く、此両個の信仰は、その相互の関係、甚だ密接にして、精密に之を区別し能わずと雖も、多くの場合に於て、民間信仰は、旧き宗教の一面にして、新しき宗教の発生と共に、国民の一部に潜伏するに至るを常とす...
高木敏雄 「比較神話学」
...高級と低級との両個の部分に就て...
高木敏雄 「比較神話学」
...必しも両個の神話の間に...
高木敏雄 「比較神話学」
...此両個の説話の無関係的別生説も...
高木敏雄 「比較神話学」
...或は此両個の説話の共同起原説を...
高木敏雄 「比較神話学」
...逃亡の結果の両個の幸福に終りしは...
高木敏雄 「比較神話学」
...永久に両個の分離となりぬ...
高木敏雄 「比較神話学」
...その歌曰云々爾(カレ)その夫(ヒコヂ)答え給いける歌曰云々今此説話と浦島説話とを比較するに、その根本的性質に於ては、後に詳かに之を論ぜん如く、解釈法の如何によりては、甚しき相違あるも、或一面より之を観察するときは、両個の説話は、其性質に於て、同一なるのみならず、其形式に於ても、類似の点甚多し...
高木敏雄 「比較神話学」
...両個の説話は、共に釣魚のことを以て始まる、これ類似の第一点なり...
高木敏雄 「比較神話学」
...さればかの黒色(こくしょく)と白色(はくしょく)との強き対照によりて有名なる雪中相合傘(せっちゅうあいあいがさ)の図の如きは両個(りょうこ)の人物共に頭巾(ずきん)を冠(かぶ)れるがため男女の区別全く判明しがたきものとはなれり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...さあ、両個の運命は、どうなった...
中里介山 「大菩薩峠」
...七兵衛もその犬を見る――両個が面を見合わせる...
中里介山 「大菩薩峠」
...譬喩の中にも比較すべき両個の事物を並べたる茶の花や利休が目には吉野山 素堂の如きあり...
正岡子規 「俳句の初歩」
...両個(ふたり)の密事を看出(みいだ)して吹聴せんものと...
宮崎湖処子 「空屋」
...ストーブの傍(かたわら)に大小の大釜両個(ふたつ)あり...
村井弦斎 「食道楽」
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