...でも事実はさうなので御座いますから――私の軽蔑するC子氏はあなたにも「世間知らず」にも関係がないことを御承知置き下さいまし...
伊藤野枝 「編輯室より(一九一四年一月号)」
...父様は世間知らずの学者なのだ...
橘外男 「令嬢エミーラの日記」
...いつも本家の姉や幸子たちの世間知らずな悠長(ゆうちょう)さから...
谷崎潤一郎 「細雪」
...世間知らずの坊々であるから...
谷崎潤一郎 「細雪」
...余りと云えば世間知らずの...
谷崎潤一郎 「細雪」
...ずぶの世間知らずが...
近松秋江 「黒髪」
...あの呼吸はなかなか生若(なまわか)い世間知らずのお方にはできません...
中里介山 「大菩薩峠」
...まだ世間知らずとは言いながら...
中里介山 「大菩薩峠」
...あたしは世間知らずだった...
長谷川時雨 「渡りきらぬ橋」
...世間知らずの心に...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...私なんぞのような世間知らずの女が気どらずに申し上げたことが反(かえ)って何となく身にしみてお感ぜられになっただけなのです...
堀辰雄 「楡の家」
...私は世間知らずだし...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...わたしたちの世間知らずのために...
宮本百合子 「あとがき(『宮本百合子選集』第八巻)」
...世間知らずの父に仕えながら...
柳田国男 「故郷七十年」
...良心の批難の方が時代遅れの世間知らず位に考えて――甚だしきに到っては男性の愛と女性の愛とはその根本の要素に格段の相違があるものなぞと悟りを開いて...
夢野久作 「鼻の表現」
...「まだ世間知らずだなあ」なぞと悲観するという...
夢野久作 「鼻の表現」
...世間知らずのお公達(きんだち)でも」「いや...
吉川英治 「新書太閤記」
...世間知らずのお若い東宮に侍(かしず)いたのであるから...
吉川英治 「新・水滸伝」
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