...ヘルマー どうしてお前のやうな何もわからない世間知らずが――ノラ ですからあなた...
ヘンリック・イブセン Henrik Ibsen 島村抱月譯 「人形の家」
...世間知らずの私は楽しい娘時代から一足飛びに現実の苦悶の世界に入ったのです...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「魂の喘ぎ」
...余りと云えば世間知らずの...
谷崎潤一郎 「細雪」
...世間知らずであった...
徳田秋声 「縮図」
...世間知らずのお坊ちやん育ち...
南部修太郎 「自分のこと」
...あたしは世間知らずだった...
長谷川時雨 「渡りきらぬ橋」
...若いマンの世間知らずを...
火野葦平 「花と龍」
...世間知らずの彼女に...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...それは世間知らずの蒙昧な猴どもで...
南方熊楠 「十二支考」
...わたしたちの世間知らずのために...
宮本百合子 「あとがき(『宮本百合子選集』第八巻)」
...世間知らずに御前で教養されたものでございますから...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...なにしろ世間知らずだでねえよ」軽いのは口だけか...
山本周五郎 「青べか物語」
...そういうすさんだ生活をして来た者の中には案外「世間知らず」な人間がいるものである...
山本周五郎 「青べか物語」
...良心の批難の方が時代遅れの世間知らず位に考えて――甚だしきに到っては男性の愛と女性の愛とはその根本の要素に格段の相違があるものなぞと悟りを開いて...
夢野久作 「鼻の表現」
...世間知らずの金持華族や...
夢野久作 「継子」
...信雄卿を世間知らずと思う前に...
吉川英治 「新書太閤記」
...時代錯誤(じだいさくご)な田舎者の世間知らずであった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...だから小母さんは、母とぼくからの頼みを聞くと「そんな事は、主人に相談してみても、世間知らずで、話し相手にはならないから、わたし一存で貸して上げるわ」と、翌日さっそく、郵便局から貯金を下げて貸してくれた...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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