...だのに私が「世間知らず」を軽蔑したなんと云はれることは本当に意外で御座います...
伊藤野枝 「編輯室より(一九一四年一月号)」
...僕は世間知らずの一介の貧乏画家だし...
梅崎春生 「ボロ家の春秋」
...ずいぶん世間知らずだったのね」と言い...
太宰治 「斜陽」
...その為に世間知らずの非常なはにかみやになって終いました...
太宰治 「わが半生を語る」
...死にかかってる世間知らずの細君ドラーは...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...また私は年齢に比しては世間知らずの青年であったから...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...世間知らずの深雪に...
直木三十五 「南国太平記」
...お前のような世間知らずに...
中里介山 「大菩薩峠」
...まつたくの世間知らずだつたのです...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...世間知らずの二十一歳だった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...改造が山川均だの、大杉榮だの、あの頃羽振りのよかつたプロレタリア論客の論文を盛んに取り入れ出したのを見てゐた私は、社長兼編輯長の山本は、さういふ思想に共鳴し、さういふ思想の上に自己の精神を樹立してゐるのかと思つてゐたが、それは、世間知らず、人間知らず、編輯者の心知らずの、私の妄想であつたのだ...
正宗白鳥 「編集者今昔」
...世間知らずの彼女に...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...世間知らずに御前で教養されたものでございますから...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...世間知らずのうぶなお嬢さんにみえるかと思うと...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...「あんたは世間知らずね」とおのぶは太息(といき)をつくように云った、「――そうじゃないの、そうじゃないのよ」そしておのぶはちょっと考えてから続けた、「竜が天へのぼるにも、どの雲でもいいってわけじゃない、のぼれる雲とのぼれない雲があるんですって、竜ともなれば天へのぼれる力はあるんだけれど、それでも足掛りになる雲がなければ、――なによ、なにを笑うのよ」「いいよ」栄二は笑いやみながら片手を振った、「世間知らずが、いきなり竜になったんでびっくりしたんだ」おのぶは両の肩をすくめ、さも「がっかりだ」といわんばかりに、その肩をおとしながら栄二をにらんだ...
山本周五郎 「さぶ」
...世間知らずな者ほど...
山本周五郎 「花も刀も」
...それは世間知らずのお人が陥(おちい)りやすい周囲からの誤解と観て...
吉川英治 「私本太平記」
...公平は、その肱(ひじ)を力まかせに横へ突き放して、『世間知らずめ...
吉川英治 「死んだ千鳥」
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