...彼は世間師のように人を騙すのがうまい...
...最近、世間師に騙された人が増えている...
...世間師の手口に注意しよう...
...世間師に騙される人は、みんな自分が騙されていると気づかないものだ...
...世間師が大金を手に入れるためには、手段を問わずに何でもする...
...その悪辣な世間師的な図々しさを発揮してきました...
伊藤野枝 「ある男の堕落」
...米の飯を食ふところに世間師の悲喜哀歓がある...
種田山頭火 「行乞記」
...隣室は世間師坊主の四人組...
種田山頭火 「行乞記」
...雨は世間師には殺人剣だ...
種田山頭火 「行乞記」
...世間師がいふ晩の極楽飯...
種田山頭火 「行乞記」
...世間師泣かせの雨である...
種田山頭火 「行乞記」
...二三年前山蔭で同宿したことのある若い世間師に再会した...
種田山頭火 「行乞記」
...世間師泣かせの雨だ...
種田山頭火 「行乞記」
...とにかくお天気ならば世間師は助かる...
種田山頭火 「行乞記」
...世間師には、たゞ食べて寝るだけの人生しかない!岩を掘り下げる音の春日影・植ゑられてもう芽ぐんでゐる・明日はひらかう桜もある宿です(木賃宿)酒がやめられない木の芽草の芽・旅の法衣に蟻が一匹まッぱだかを太陽にのぞかれる(野風呂)旅やけの手のさきまで酒がめぐつた・梅干、病めば長い長い旅・こゝに住みたい水をのんで去る(添作)・あすもあたゝかう歩かせる星が出てゐる・ふんどしは洗へるぬくいせゝらぎがあり(木賃宿)春夜のふとんから大きな足だ□・枯草の風景に身を投げ入れる(改作)四月六日晴れたり曇つたり、風が吹いて肌寒かつた、どうも腹工合がよくない、したがつて痔がよくない、気分が欝いで、歩行も行乞もやれないのを、むりにこゝまで来た、行程わづかに二里、行乞一時間あまり、今福町、山代屋(二五・上)死! 死を考へると、どきりとせずにはゐられない、生をあきらめ死をあきらめてゐないからだ、ほんたうの安心が出来てゐないからだ、何のための出離ぞ、何のための行脚ぞ、あゝ!・こゝまでは道路が出来た桃の花・崖にかぢりつき崖をくづすこと・旅もをはりの、酒もにがくなつた病んで寝てゐる家鴨さわがしい宿・忘れようとするその顔の泣いてゐる(夢)・どうでもよい木の芽を分けのぼる・さみしさ、あつい湯にはいる・水のうまさは芽ぐむものにもあたへて・食べるだけ食べてひとりの箸をおく花ざかり豆腐屋で豆腐がおいしい・どこかで頭のなかで鴉がなく(夢幻)此宿はよい、昨夜の宿とはまた違つた意味で、――飲食店だけでは、此不景気にはやつてゆけないので安宿を始めたものらしい、うどん一杯五銭で腹をあたゝめた、久しぶりのうどんだつた、おいしかつた...
種田山頭火 「行乞記」
...世間師には明日はない(昨日はあつても)...
種田山頭火 「行乞記」
...すべて世間師は生活に労(マヽ)れてゐる...
種田山頭火 「行乞記」
...・ぬかるみをふんできてふるさとのうた・炭坑のまうへきれいな星字幕消えてうまさうな水が流れる流れる(映画)梅若葉柿若葉そして何若葉明日は明日の事にして寝るばかり四月廿九日晴、後藤寺町行乞、伊田、筑後屋(三〇・中)すつかり晴れた、誰もが喜んでゐる、世間師は勿論、道端の樹までがうれしさうにそよいでゐる...
種田山頭火 「行乞記」
...禁札(世間師を拒絶する)いろ/\...
種田山頭火 「行乞記」
...春はうれしや、貧乏のつらさ!炭だけはK店から借りたが、さて米はどうするか、また絶食するか、貧乏はつらいね!人に教へられたというて、中年の放浪者が訪ねて来た、俳行脚をつゞけてゐるといふ、対談しばらく、短冊一枚書かされた、世間師としては、彼は好感の持てる人柄だつた...
種田山頭火 「其中日記」
...宿なしだのといふのは世間師の方です...
三田村鳶魚 「物貰ひの話」
...一面、世間師であり、それを自覚し、しかもそこでしか生きる点がないと思っている由井の心持など、少しは歩み入って描いていて、これと「雪崩」を比べると、大家にならんとする前の作者の脂ののりかたと、大家になって年経た後の気のゆるみ、金のたまり工合、いろいろ教訓になります...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...彼の智恵と胆力を利用しようとする世間師の部類に属する者が多く...
夢野久作 「近世快人伝」
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