...もっと上手な世渡りを考えて村を出ています...
伊藤野枝 「転機」
...男も女も急がしく追はれて行く大膽な世渡りの光景だ...
千家元麿 「自分は見た」
...万年青の赤さがあつたしぐるゝや供養されてゐる・土蔵そのそばの柚の実も(福沢先生旧邸)・すゝき一株も植ゑてある( 〃 )座るよりよい石塔を見つけた(宇平居)これが河豚かと食べてゐる(筑紫亭句会)・河豚鍋食べつくして別れた( 〃 )・ならんで尿する空が暗い世渡りが下手くそな菊が咲きだした(闘牛児からの来信に答へて)芙蓉実となつたあなたをおもふ( 〃 )枕許に...
種田山頭火 「行乞記」
...世渡(よわた)りはできなかった...
壺井栄 「二十四の瞳」
...それは/\お恥かしい世渡をいたしてをりますの...
レオ・トルストイ Lev Nikolaevich Tolstoi 森林太郎訳 「パアテル・セルギウス」
...世渡りをしただけに...
中里介山 「大菩薩峠」
...彼らにくらべてわれわれが世渡りするに...
新渡戸稲造 「自警録」
...商売とは、昔者(むかしもの)の言葉でいえば、世渡りの綱で、心にもない事も言って生活の代(しろ)を得る――というふうに、そうした言葉で、その折にもそうした意味に用いられました...
長谷川時雨 「平塚明子(らいてう)」
...何うぞ夫れまで何なりと堅氣の事をして一人で世渡りをして居て下され...
樋口一葉 「にごりえ」
...良人なき後の世渡りは昔し覺えの三味も流石とはゞかりて...
樋口一葉 「花ごもり」
...彼もなかなか世渡りの上手なる漢(おとこ)と見えたり...
福田英子 「妾の半生涯」
...こういう発見をも世渡りの術的には発見しないでゆくから...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...みじめな世渡はありますまい...
コロレンコ Vladimir Galaktionovick Korolenko 森林太郎訳 「樺太脱獄記」
...大抵海には縁の遠い世渡をしてゐますからね...
コロレンコ Vladimir Galaktionovick Korolenko 森林太郎訳 「樺太脱獄記」
...これは普通の世渡りにも必要なものであるが...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...その者は如何に恐るべき成功を世渡りの上に博する事が出来るでありましょうか...
夢野久作 「鼻の表現」
...いま大坂にあるらしい徳川家康は無二の世渡り上手...
吉川英治 「新書太閤記」
...いつまで指先の危ねえ世渡りでもなかろうが...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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