...態度から見て善良な世渡りをしていたとも思えない...
梅崎春生 「日の果て」
...不良政治家の見本のような世渡りをしていた...
江戸川乱歩 「影男」
...実世間の世渡りも万更ではなかつたと見えて...
薄田泣菫 「茶話」
...結局は世渡りに強い人の...
太宰治 「人間失格」
...彼は世渡りの道に裏と表の二条(ふたすじ)あるを見ぬきて...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...面白いしかも高尚な世渡りだ...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...強ひて貴顕や財産家と同じ世渡をしようとしてゐる人達である...
レオ・トルストイ Lev Nikolaevich Tolstoi 森林太郎訳 「パアテル・セルギウス」
...世渡りの裏を行って...
中里介山 「大菩薩峠」
...よくよく世渡り下手(べた)に生れついた俺たちなのだろう...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...彼らにくらべてわれわれが世渡りするに...
新渡戸稲造 「自警録」
...いわゆる世渡り上手の人物でなければならないのに...
長谷川時雨 「木魚の顔」
...気の優しい方なればこんなむづかしい世にどのやうの世渡りをしてお出(いで)ならうか...
樋口一葉 「十三夜」
...何(ど)うぞ夫(そ)れまで何(なん)なりと堅氣(かたぎ)の事(こと)をして一人(ひとり)で世渡(よわた)りをして居(ゐ)て下(くだ)され...
樋口一葉 「にごりえ」
...十 収容中どんな心掛けで暮す積りか普通ニ暮ス積リデ居ル十一 今後どうして世渡りをする積りか糧道ハ出来得ル限リペンニ依ッテ得テ行ク積リデ居ル...
槇村浩 「入所時感想録」
...自分の世渡りの方法をかためてゆく...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...世渡りの要(い)る世になったの」風呂を出て...
吉川英治 「大岡越前」
...世渡りの如才は忘れず...
吉川英治 「私本太平記」
...もう危ない世渡りは...
吉川英治 「宮本武蔵」
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