...世故を知った人だけが成功する...
...彼女はまだ若くて、世故に疎い...
...世故からか、彼女はその取引を阻止した...
...彼は世故に疎いので、その要求に応じるつもりだった...
...彼は彼の大きな人気の秘密は、常に世故を心得ていることだと述べている...
...世故(せこ)がこう云う場合に...
芥川龍之介 「仙人」
...芭蕉の世故人情に通じてゐたことは彼の談林時代の俳諧を一瞥すれば善い...
芥川龍之介 「続芭蕉雑記」
...その顔は世故(せこ)に慣れきった三十女のようだった...
有島武郎 「或る女」
...世故を離れた虚心坦懐な気持で...
飯田蛇笏 「薄暮の貌」
...世故(せこ)にも長(た)けてゐた...
石川啄木 「悲しき思出」
...その頃は何かなしに新聞に投書でもする人は世故にも長(た)け文章にも長じた中老人だとばかり思っていたから...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...然かも父祖の遺業に安居して天産に衣食せる人民は悠々として世故に迂なるを以て四年の水害に苦しみ四年の凶斂に悩み...
田中正造 「非常歎願書」
...自分達の誰よりも世故に長(た)けていて...
谷崎潤一郎 「細雪」
...むしろわれ――千々岩の年よりも世故に長(た)けたる頭(こうべ)に依頼するの多きも...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...世故(せこ)にたけた敏腕家にも似合しからぬ事だ...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...世故(せこ)にも長(た)け...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...世故(せこ)に長(た)けた柴田文内(しばたぶんない)と...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...Kは人を見る眼や世故に長(た)けてはいたが...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...いかにも世故に長けた人間であるという実(じつ)を身をもって示した...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...世故にたけた如才ない医者が甘くさえしてやれば患者が悦ぶと思って矢鱈に甘味をつける水薬同様...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...本質的には世故にたけた...
宮本百合子 「鴎外・漱石・藤村など」
...世故にたけ又親切な長上に...
柳田國男 「家を持つといふこと」
...びっくりするほど世故に長(た)けた性質で...
山本周五郎 「竹柏記」
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