...世故を知った人だけが成功する...
...彼女はまだ若くて、世故に疎い...
...世故からか、彼女はその取引を阻止した...
...彼は世故に疎いので、その要求に応じるつもりだった...
...彼は彼の大きな人気の秘密は、常に世故を心得ていることだと述べている...
...何と云う退屈さ加減!小説家最も善い小説家は「世故(せこ)に通じた詩人」である...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...世故(せこ)のつらさに馴れている李小二でも...
芥川龍之介 「仙人」
...その頃は何かなしに新聞に投書でもする人は世故にも長(た)け文章にも長じた中老人だとばかり思っていたから...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...」世故(せこ)に長(た)けた友人は...
徳田秋声 「黴」
...むしろわれ――千々岩の年よりも世故に長(た)けたる頭(こうべ)に依頼するの多きも...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...それは又善良な教養のある人妻にのみ見られる一種の世故慣れた母らしい落ちつきの声でもない...
長與善郎 「青銅の基督」
...世故(せこ)にも長(た)け...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...世故(せこ)に長(た)けた柴田文内(しばたぶんない)と...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...世故(せこ)に長(た)けた柴田文内と...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...世故にたけた如才ない医者が甘くさえしてやれば患者が悦ぶと思って矢鱈に甘味をつける水薬同様...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...本質的には世故にたけた...
宮本百合子 「鴎外・漱石・藤村など」
...卑俗な意味での世故というものに対比しての...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...人情世故(せいこ)にあくまで通じていた忠利は病苦の中にも...
森鴎外 「阿部一族」
...世故(せいこ)にさえ通じていたから...
森鴎外 「渋江抽斎」
...ドイツでも昔から教授先生というものは世故にうといぼけ者と相場をきめ...
森於菟 「放心教授」
...若し彼をして真に人情世故に通ぜしめば豈に是のみにして止まらんや...
山路愛山 「詩人論」
...びっくりするほど世故に長(た)けた性質で...
山本周五郎 「竹柏記」
...彼は世故(せこ)に馴れた落着をもって...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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