...御世情け:世の中の慈悲深さや愛情...
...世情に疎かつた事は...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...いよいよ華やかなる世情...
太宰治 「もの思う葦」
...君は女性だ、無経験で、世情にうとく、あまりにも信じやすく感激しやすい...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...世情に通じておられる皆様の知恵を拝借せずには...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「ワーニャ伯父さん」
...またいつのまにか行はれてゆく社会の動きとか世情の変化とかいふことがあつても...
津田左右吉 「歴史とは何か」
...またいつのまにか行われてゆく社会の動きとか世情の変化とかいうことがあっても...
津田左右吉 「歴史の学に於ける「人」の回復」
...二十年も経つと多くはどこかの県庁の部長などにおさまっているというような世情を参照すべきだ...
戸坂潤 「現代科学教育論」
...僕は世情に負けないやう...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...始めて覚る毛虫(もうちゅう)にもまた世情〉...
南方熊楠 「十二支考」
...従来の歌舞伎の番組には徳川末期的の世情を映したものもあり...
宮本百合子 「“健全性”の難しさ」
...余程世情に通じている古賀も...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...“名”だの、“武門のほこり”のとは、かつての平家の公達(きんだち)や源氏勃興の当初の人々が謡(うた)っていた生きがいに過ぎず、近時はまったく、世情がちがう...
吉川英治 「私本太平記」
...各が自己の存立に汲々(きゅうきゅう)としている世情の常とはいっても...
吉川英治 「新書太閤記」
...しかし、こういう甘手は、余人には効(き)くかもしれぬが、世情の表裏から、戦争のかけひきまで、あらゆる人間の機微を、舐(な)めつくしている池田入道勝入には、ちと子どもッぽい好意の押売り――見えすいた現金主義としかうけとれなかった...
吉川英治 「新書太閤記」
...世情何たるかも知らず...
吉川英治 「新・水滸伝」
...中央の趨勢(すうせい)から世情へみひらいたことであろう...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...――泰平と見える世情の裏に...
吉川英治 「柳生月影抄」
...行者はこの種の世情悪心を忘れて...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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