...また些(いささか)の益する所なきが如しといへどもこれによりてその学が世上の注意を惹(ひ)くに至るあるは疑ふべからざるなり...
津田左右吉 「史論の流行」
...家(いえ)にのみ引籠(ひきこも)れば気随気儘(きずいきまま)の空想も門外世上の声に妨げ覚(さ)まさるる事なければ...
永井荷風 「矢はずぐさ」
...我は悉皆(しツかい)世上(せじやう)の事に疎(うと)しな...
樋口一葉 「うつせみ」
...世上(せじょう)の有力者を一人残らず網羅することになって...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...世上にも政黨を結合する者多く...
福沢諭吉 「帝室論」
...その処世上に役立つ部分から...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...世上に虚名を博しておる...
吉川英治 「三国志」
...世上のきこえがどんなものであろうかと...
吉川英治 「三国志」
...だからその高時の世上の悪評も...
吉川英治 「私本太平記」
...世上ではこんどのいきさつを知っている...
吉川英治 「私本太平記」
...これ世上を欺瞞(ぎまん)し上を偽る...
吉川英治 「私本太平記」
...何でそのように新田や世上へ遠慮ぶかくなさるのかと...
吉川英治 「私本太平記」
...その世上の口端(くちのは)をふさぐためにも...
吉川英治 「新書太閤記」
...世上に信じさせる力が大きい...
吉川英治 「新書太閤記」
...「いまのところ、この家康がうごいては、世上にまずいが、もし尊公が、思い立たるることあらば、家康、蔭にあって、かならず御助勢はする...
吉川英治 「新書太閤記」
...夜かだ?』『世上を憚(はばか)って...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...ごうごうと世上の輿論(よろん)に渦まかれた人でもある...
吉川英治 「親鸞」
...唯一の味方とお頼みの人とは世上にかくれもないことよ...
吉川英治 「宮本武蔵」
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