...世上の假説(かせつ)何ものぞ...
ポオル・クロオデル Paul Claudel 上田敏訳 「頌歌」
...一体処世上主義というのは定められる理屈のものでない...
大隈重信 「福沢先生の処世主義と我輩の処世主義」
...世上の識者ことに一代の創業者たらんものは細心遠慮よろしくその選むところ...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...むしろ世上における普通の礼である...
新渡戸稲造 「自警録」
...どうして世上に擴がつて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...これ皆世上の有様なり……ひるがえる袖...
長谷川時雨 「一世お鯉」
...近来いろいろと世上の有様を見るにつけて...
羽仁もと子 「親子の愛の完成」
...世上の親に物おもひは絶えざるなれと...
一葉 「暗夜」
...世上に実のなき文学を言うにあらず...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...しかるに近日世上の有様を見るに...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...世上には往々政党の沙汰もあり...
福沢諭吉 「学問の独立」
...而(しか)していわんやまたザラに世上に跋扈(ばっこ)する道で聞き塗(みち)に説く輩においてをやだ...
南方熊楠 「十二支考」
...其経済雑誌が世上の歓待する所となりて...
山路愛山 「明治文学史」
...――世上、この人の首には、丹後船井ノ庄で一郡という懸賞がひろく言いふらされている...
吉川英治 「私本太平記」
...平常、世上の知識も、表むきのことも聞かせず、いきなり解(わか)れと申しても...
吉川英治 「新書太閤記」
...世上の噂のように...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...炉(ろ)を囲んで、初秋の夜の静心(しずごころ)をたのしみ、「――時に、いつか訊こう訊こうと思っていたが、ご舎弟の四郎高綱(たかつな)どのは、近ごろ、どうしているな?」「さ……久しゅう会いもせぬが、世上の沙汰では、やはりこの兄同様に、怏々(おうおう)として楽しまずに暮しているらしい」「備前児島(こじま)の城へ当てて、この春ごろだったか、手紙を出してみたが、何の便りも返ってこぬ」「あれの一徹にも困る、わるくすると、この兄とは逆に行って、鎌倉どのへ、忿懣(ふんまん)の矢を引きかねぬ男でな」「さ……そういう噂を世間でちらと耳にしたので、万一の事でもあってはと、昔なじみの誼(よし)みで、この西仏が胸を打ち割って存分なこと認(したた)めてやったのだが……あの利(き)かぬ気の四郎高綱、手紙を見て立腹し、引き裂いてしもうたかも知れんな」「――いや、烈しい一徹ではあるが、心の底には情誼(じょうぎ)にふかい所もある弟(おとと)――というと弟自慢になるが、旧友の気もちが分らぬような男ではない」「では、何かの都合で、返事を忘れてござるのかな」「書けんのじゃろう、気持を偽われない質(たち)なので...
吉川英治 「親鸞」
...世上之(の)物狂(ものぐるひ)も...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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