...淵瀬(ふちせ)を定めぬ世の習いとは申しながら...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...これは切ってはめたような浮世の習いだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...結局この世の習いではないか...
中里介山 「大菩薩峠」
...好事(ず)はとかく邪魔がはいる――人の世の習いとやら...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...夢と思うてその日を過すが人の世の習いである...
夏目漱石 「幻影の盾」
...何事も永続きのしないのが世の習いで...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「鼻」
...人事はよく言いたがらぬが世の習い...
二葉亭四迷 「浮雲」
...寸善尺魔(せきま)の世の習い...
二葉亭四迷 「浮雲」
...利に走る世の習い...
南方熊楠 「十二支考」
...世の習いとしてあきらめようもあるのであろうが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...どんな結構な事でも出来たり出来なかったりするのが世の習いとかでございますのね...
モルナール・フェレンツ Molnar Ferenc 森鴎外訳 「辻馬車」
...勝敗処(ところ)をかえれば忠臣とも逆臣ともなった戦国の世の習いであった...
柳田国男 「海上の道」
...壁に耳ある世の習いとて...
山本周五郎 「長屋天一坊」
...満つれば欠くる世の習いとか...
夢野久作 「名娼満月」
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