...女自身が世の中の仕事に関与(くわんよ)しなければならぬ...
芥川龍之介 「世の中と女」
...世の中から解放して了ふことが出來んだらうか...
石川啄木 「漂泊」
...いまの世の中の若い読者たちが...
太宰治 「雌に就いて」
...世の中味噌汁! 此言葉はおもしろい...
種田山頭火 「行乞記」
...こごめ餅こんがりふくれた戯作一首世の中に餅ほどうまいものはないすいもあまいも噛みしめる味一月廿五日霜晴れ...
種田山頭火 「其中日記」
...わたしにも相当世の中のことが分ってきた...
豊島与志雄 「在学理由」
...世の中に自分ほど理窟(りくつ)に通じたものはない...
夏目漱石 「野分」
...「一字一句も書かない白紙の手紙――世の中にこんな恐ろしいものはございません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...どうも世の中があまりに果敢いようなので...
堀辰雄 「ほととぎす」
...ただ柔和(にゅうわ)にしてこそ世の中も渡るべけれと悟(さと)りたるなり...
正岡子規 「俳諧大要」
...いかに物騒な世の中だって...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...「世の中がよくなつて來た」のかもしれない...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...世の中の歎(なげ)かわしいことなどは皆忘れることができて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...世の中とは隔離した生活を志されたものです...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...その間に世の中は変りましたね...
山下利三郎 「流転」
...――お義兄さまの眼は世の中を善悪の二つにしか区別できない眼だわ...
山本周五郎 「めおと蝶」
...何事か理屈をつけて話さねば通用しない世の中に...
横光利一 「スフィンクス(覚書)」
...何が世の中で自由であるといっても...
与謝野晶子 「激動の中を行く」
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