...世々の道に背(そむ)くことなし...
太宰治 「花吹雪」
...剰(あまつさ)へ御自ら御手を下し給ひしは生々(しやう/\)世々の面目とこそ存候へとて...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...春千山の花ふゞき秋落葉の雨の音誘ふて世々の夕まぐれ劫風ともに鳴りやまず...
土井晩翠 「天地有情」
...天の莊嚴地の美麗花かんばしく星てりて「自然」のたくみ替らねどわづらひ世々に絶えずして理想の夢の消ゆるまはたえずも響けとこしへに地籟天籟身に兼ぬるゆふ入相の鐘の聲...
土井晩翠 「天地有情」
...しかし私は來世々々と絶對に申すわけではございません...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...もとは譲り渡しと書かれたのを取り返して進上と書き直して法然に贈って生々世々(しょうしょうせせ)互に師弟となる印であると申された...
中里介山 「法然行伝」
...世々五十俵の祿(ろく)を食(は)んで立派な士分として遇せられました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ところを尊が救うて妻とした「その跡で稲田大蛇(おろち)を丸で呑み」さて産み出した子孫だから世々蛇を族霊としたはずである...
南方熊楠 「十二支考」
...世々持ち伝え永禄年中まで存せり...
南方熊楠 「十二支考」
...その独行道の第一に――我レ世々ノ道ニ違(タガ)フナシ――とか申しておる...
吉川英治 「大岡越前」
...「世々の道に反かず」と書いてゐるのを見ても窺はれる...
吉川英治 「折々の記」
...世々ひろく末代の衆と国土に益(えき)さねばならぬ...
吉川英治 「剣の四君子」
...世々ノ大道ヲ明ラカニセンノミ...
吉川英治 「三国志」
...世々の群禅の末孫たちのうちには...
吉川英治 「新書太閤記」
...さらばとて、都にはなお容(い)れられぬ身、そうだ、断崖から谷へ身を投げ、黄泥岡(こうでいこう)の鬼となって、世々の旅人に、こんな馬鹿者があったと、語り草になるのが、せめてもの身の始末...
吉川英治 「新・水滸伝」
...世々の御恩顧もうち忘れ...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...わすれめや百(もも)にあまれる年を経てつかえし世々の君がなさけを橋を越えた先の群れは...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...一切の有情(うじょう)はみなもて世々生々(せせしょうじょう)の父母兄弟なり...
吉川英治 「親鸞」
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