...生々世々(しやうじやうせぜ)御恩(ごおん)』と...
芥川龍之介 「案頭の書」
...生々世々(しやうじやうよよ)忘却つかまつるまじい...
芥川龍之介 「きりしとほろ上人伝」
...おのが上と世々のスチピオ(羅馬の名族)の上とを...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...世々上に立った人々の罪...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...世々相伝の追憶を伴ない...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...国家に仕えてその禄俸を世々にす...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...世々(よよ)山鹿流の兵家にして...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...もとは譲り渡しと書かれたのを取り返して進上と書き直して法然に贈って生々世々(しょうしょうせせ)互に師弟となる印であると申された...
中里介山 「法然行伝」
...その根部を切り尽さしめ後帝世々その制を沿襲した...
南方熊楠 「十二支考」
...世々(よよ)出雲(いずも)におり...
森鴎外 「渋江抽斎」
...神子上(みこがみ)家は、世々、神宮のおまもりをしている伊勢の神職荒木田家に属す神苑衛士(えじ)の家だったが、典膳がもの心づいた頃は、松坂在(ざい)にひき籠(こも)って、母ひとり子ひとりの暮しであった...
吉川英治 「剣の四君子」
...世々ふたたび人間の身をうけては生れてきません」と...
吉川英治 「三国志」
...世々ノ大道ヲ明ラカニセンノミ...
吉川英治 「三国志」
...それでは、若君(わかぎみ)は当社(とうしゃ)においで遊(あそ)ばしましたのか」「武田家(たけだけ)からは、世々(よよ)、あつき社領(しゃりょう)をたまわり、亡家(ぼうか)ののちも、けっしておろそかには思いませぬものを、なんとも面目(めんぼく)ない大失態(だいしったい)」「いや、まったく知らずにしたことなれば、寛大(かんだい)な若君、おとがめはありますまい...
吉川英治 「神州天馬侠」
...世々の隆昌の礎(いしずえ)がすえられるとはいえません...
吉川英治 「新書太閤記」
...世々の宝と信じ申す...
吉川英治 「新書太閤記」
...名器名宝のいのちは世々かけて長くあれかしと祈るのでござる...
吉川英治 「新書太閤記」
...その折の武蔵どのは、幸いに私の乞いを容(い)れて、お教えを下されているし、私もまだ一家を成す日は遠いかもしれませぬが、たとえ今がどんな乱世でも、子の道、世々の道は、踏み外(はず)すことはいたしません」こう念じつめて息をもじっとひそめていると、身の前に高々と在る大日如来のお顔が、母の顔そっくりに思われ、その微笑(ほほえみ)までが、生ける日の母の笑いとなって胸に沁みてくる...
吉川英治 「宮本武蔵」
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