...生々世々(しやうじやうよよ)忘却つかまつるまじい...
芥川龍之介 「きりしとほろ上人伝」
...世々上に立った人々の罪...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...世々相伝の追憶を伴ない...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...我が一家亦世々其恵を受け...
関寛 「関牧塲創業記事」
...世々盛に行はれたる佛教...
イー、エー、ゴルドン 高楠順次郎訳 「弘法大師と景教との關係」
...弱きをにへとしていけるをきほふ世々の聲うちに恨の叫ありうちに憂の涙あり...
土井晩翠 「天地有情」
...天の莊嚴地の美麗花かんばしく星てりて「自然」のたくみ替らねどわづらひ世々に絶えずして理想の夢の消ゆるまはたえずも響けとこしへに地籟天籟身に兼ぬるゆふ入相の鐘の聲...
土井晩翠 「天地有情」
...世々の兄弟のうち...
中里介山 「大菩薩峠」
...もとは譲り渡しと書かれたのを取り返して進上と書き直して法然に贈って生々世々(しょうしょうせせ)互に師弟となる印であると申された...
中里介山 「法然行伝」
...西土の書にも世々いう事と見ゆと載す...
南方熊楠 「十二支考」
...世々字を以て名乗(なのり)としてある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...此厄は世々の貴人大官碩學(せきがく)鴻儒(こうじゆ)及至諸藝術の聞人と雖(いへども)免れぬのである...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
...世々ふたたび人間の身をうけては生れてきません」と...
吉川英治 「三国志」
...「世々襄陽(じょうよう)の名望家で...
吉川英治 「三国志」
...世々の人を愉しませるにちがいない...
吉川英治 「私本太平記」
...名器名宝のいのちは世々かけて長くあれかしと祈るのでござる...
吉川英治 「新書太閤記」
...世々の道ならぬ道と知っても...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...その折の武蔵どのは、幸いに私の乞いを容(い)れて、お教えを下されているし、私もまだ一家を成す日は遠いかもしれませぬが、たとえ今がどんな乱世でも、子の道、世々の道は、踏み外(はず)すことはいたしません」こう念じつめて息をもじっとひそめていると、身の前に高々と在る大日如来のお顔が、母の顔そっくりに思われ、その微笑(ほほえみ)までが、生ける日の母の笑いとなって胸に沁みてくる...
吉川英治 「宮本武蔵」
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