...気が知れない」「何か因縁があるでがしょうね」「丑(うし)の刻(とき)詣(まい)りじゃないでしょうか...
中里介山 「大菩薩峠」
...やがて丑満(やつ)(二時)頃...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...白羽二重に紅を包んだやうな、滑(なめら)かな美しい肌に、彫りも彫つたり、頸筋(くびすぢ)に鼠、左右の腕に牛と虎、背に龍と蛇、腹に兎と馬――上半身に十二支(し)の内、子(ね)、丑、寅、卯(う)、辰、巳(み)、午(うま)の七つまで、墨と朱の二色で、いとも鮮(あざや)かに彫つてあるのでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お絹は昨夜丑刻(やつ)頃から曉方までの間に家を拔け出しましたが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...臭い狭い三畳でお仕事をしながら始終丑松が釜前に居るのを見ていたって言うんで」「フーム」「お神さんが庇(かば)っているのかと思ったが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...丑松を一応帰して...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...もう丑刻(やつ)(二時)近いでしょう...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...――子刻(こゝのつ)(十二時)から始めて丑刻半(やつはん)(三時頃)までに三尺も掘つたでせう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...伜の丑松に何とか言つたさうぢやないか」「石を抛(はふ)れと言つたんでせう」「それだよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お勝手へも表へも通れないことになつて居る」丑松は牡丹餅判(ぼたもちばん)を捺(お)すのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...少年は丑松(うしまつ)と言ひました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それでなかなか気のいいやっこさん達なんだよ――丑さん...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...三年丑(うしの)八月...
山本周五郎 「ひとごろし」
...いきなりその襟がみを引っ掴んで、十介が、『丑藤、ちょっと来いっ』ずるずると、引摺ると、『あっ、だ、旦那...
吉川英治 「篝火の女」
...わけて屋(や)の棟(むね)も下がるという丑(うし)ノ刻(こく)をすぎると...
吉川英治 「私本太平記」
...丑之助さん...
吉川英治 「宮本武蔵」
...「丑之助」と、助九郎がいう...
吉川英治 「宮本武蔵」
...丑之助は跳び退(の)いた...
吉川英治 「宮本武蔵」
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