...だが見たところ丑次郎には登れそうもないので...
谷崎潤一郎 「紀伊国狐憑漆掻語」
...今日は土用丑の日...
種田山頭火 「其中日記」
...しかし自分の幼年時代の追憶の夢の舞台に登場する唯一の異性のヒロインはこのやや不器量で可哀そうな丑尾さんであったのである...
寺田寅彦 「重兵衛さんの一家」
...孟子が公孫丑に對して子は誠に齊人なり管仲晏子を知るのみと言ひし時も...
内藤湖南 「尚書稽疑」
...夜の丑の刻に屋根伝いにここへ来るとは...
中里介山 「大菩薩峠」
......
長塚節 「長塚節歌集 上」
...翌(あく)る夜の――丑刻(やつ)(二時)頃...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...丑松は能登の国の猟師の倅(せがれ)で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...丑刻(やつ)過ぎといふのに...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...やがてもう丑刻(やつ)(二時)も近いでせう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...加擔人(かたうど)は車屋(くるまや)の丑(うし)に元結(もとゆひ)よりの文(ぶん)...
樋口一葉 「たけくらべ」
...去る癸丑の秋より籌海の書數十篇を見るに...
松浦武四郎 「他計甚※[#「麾」の「毛」に代えて「公の右上の欠けたもの」、第4水準2-94-57](竹島)雜誌」
...丑(うし)さんだね?」「うむ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...乳母が、かくれて棲(す)むにいいように、町家風俗をさせた浪路、ちょいと見には、町むすめとしか思われないが、丑が、顔をかくした袂をつかんで、「これ、おむす、いい加減に観念しねえか!」と、引っぱりよせようとするのを振り切って、「放しゃ! 下郎!」と、いったその調子は、たしかに、彼等をおどろかせたに相違なかった...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...丑寅櫓(うしとらやぐら)のこう三ツで...
吉川英治 「江戸三国志」
...今夜の丑満(うしみつ)ごろまでは...
吉川英治 「宮本武蔵」
...で、助九郎が戯れ半分に訊くと、「きょうは芋は持って来なかったけど、これをお通さんに持って来た」と、丑之助は、手に提げていた藁苞(わらづと)を上げて見せた...
吉川英治 「宮本武蔵」
...「あばよ!」丑之助は...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??