...丑さんは屹度お作の所に許りゆくだらうと考へると...
石川啄木 「天鵞絨」
...丑之助がよく自分の頬片(ほつぺた)を天鵞絨の樣だと言つた事を思出した...
石川啄木 「天鵞絨」
...丑の時參詣にまざ/\と出會つた...
泉鏡花 「遺稿」
...嘗(かつ)て丑の時詣のもの凄い経験がある...
泉鏡花 「遺稿」
......
種田山頭火 「其中日記」
...過去帳丑女(うしじょ)が死んだというしらせが来た...
寺田寅彦 「備忘録」
...もう正体もなく眠りに落ちたと見た時分――それはどちらからいっても丑三頃(うしみつごろ)でしょう...
中里介山 「大菩薩峠」
...――丑松は居るかい」荒い格子を覗くまでもなく中は見通しの二た間...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...丑松の野郎は喧嘩兇状と...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...親方(丑松)はいやな事ばかり言うので...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...此誠之館は二年前癸丑の歳に落成した学校である...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...二年乙丑 平八郎十三歳...
森鴎外 「大塩平八郎」
...名主丑藏方にて初めて蜆汁をふるまはれ...
横瀬夜雨 「春」
...乙丑(いつじゅう)ノ月...
吉川英治 「新・水滸伝」
...もう丑刻(うしのとき)(午前二時)近いだろう...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...だが、やがて戻って来た侍のことばには、「丑之助は、見当りません...
吉川英治 「宮本武蔵」
...連れの大人たちが皆、野試合に気をとられている隙に、丑之助から、(来い!)と、眼合図をすると、一方の伊織は、連れの権之助にも黙って、人ごみから抜け出した...
吉川英治 「宮本武蔵」
...助九郎は丑之助を伴い...
吉川英治 「宮本武蔵」
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