...草木も眠る丑三の空...
大町桂月 「粕壁夜行記」
...天文十年辛丑六月二日...
高木敏雄 「比較神話学」
...丑次郎の家というのも山と山の間にある淋しい一軒家なんでして...
谷崎潤一郎 「紀伊国狐憑漆掻語」
...丑之助君が何々有志諸君の万歳を呼ぶ...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...それからあのぶきつちよな丑紅(うしべに)の牛も大切であつた...
中勘助 「銀の匙」
...浅葱木綿の洋服に足駄はいて通うは職工にして天窓に蝋燭ともし三枚歯の足駄はくは丑の時詣なり...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...丑(うし)の刻参(ときまい)りをするほど...
中里介山 「大菩薩峠」
...若黨の丑松に隣りの伜又吉...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...長吉(ちようきち)め文次(ぶんじ)め丑松(うしまつ)め...
樋口一葉 「たけくらべ」
...あんなに年を老つた炭焼の丑太郎が...
牧野信一 「舞踏会余話」
...文化十四年丁丑より四十年前は安永六年丁酉で...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...辛丑は淵明三十七歳の時であつた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...九州の北部に見らるる霜月丑(うし)の日の田の神迎え...
柳田国男 「海上の道」
...丑(うし)ノ刻(午前二時)ごろにもなると...
吉川英治 「私本太平記」
...今夜の丑満(うしみつ)ごろまでは...
吉川英治 「宮本武蔵」
...それと見ると、丑之助はまた、その後からどんどん駈けて、「逃げるのかっ」と、二つの背へ、声を投げた...
吉川英治 「宮本武蔵」
...見てつかわす」「えっ?」丑之助は...
吉川英治 「宮本武蔵」
...丑之助のほうを見た...
吉川英治 「宮本武蔵」
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