...丐兒(かたゐ)あまた杯(さかづき)のとりやりす...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...このちごをば蹇(あしな)へたる丐兒(かたゐ)にわたされずとのたまふを聞きつ...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...富有な旦那の冥利(みょうり)として他人の書画会のためには千円からの金を棄てても自分は乞丐(こじき)画師の仲間となるのを甘(あまん)じなかったのであろう...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...俺は爰(こゝ)から十町離れた乞丐(こじき)横町の裏屋の路次の奥の塵溜(ごみため)の傍(わき)で生れたのだ...
内田魯庵 「犬物語」
...跛足(びつこ)の乞丐(こじき)が立つてゐるのを見た...
薄田泣菫 「茶話」
...我が国に乞丐(きっかい)甚だ衆(おお)ければ...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...『斑鳩やとみの小川の絶えばこそ我が大君の御名は忘れじ』と歌を詠した乞丐(きっかい)が...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...乞丐(きっかい)の間から木下藤吉郎のような大物が生れ出でても...
中里介山 「大菩薩峠」
...壮丁父官吏乞丐皆ナ笑フ...
成島柳北 「他山の石」
...火丁泣キ父泣キ官吏泣キ乞丐泣キ...
成島柳北 「他山の石」
...「乞丐相」のアイロニイのきびしい美しさのうちには...
堀辰雄 「「古代感愛集」讀後」
......
正岡子規 「日光の紅葉」
...上は王侯より下乞丐(こつがい)に至るまで聞いて悦腹せざるなく...
南方熊楠 「十二支考」
...その世に称揚された美人好男いずれも千載一洗せぬ乞丐(こじき)的の人物だった由ミシュレーが言った――日本に調香の知識が開けたは...
南方熊楠 「十二支考」
...行丐於市曰...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...遂為丐...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...乞丐(こつがい)が帝王の襟度(きんど)を忖度(そんたく)することを得ぬと同じである...
森鴎外 「細木香以」
...あまたの児を伴れし乞丐(かたゐ)の孤独なれ...
與謝野寛 「妄動」
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