...女房が、「猿ウは山へ逃がいとう」と答えると、与次郎は、「ほんじゃア直(じ)きに行って俺(おれ)ンめっけて来る」と言って、直ぐ山へ駈け登り、方々を探したが、なんぼめっけても手白がいはしんので、仕方なく家に帰り、「まず、おしゅんのおトブラいでもしず」と言って、見ると、そこに寝かして置いたはずのおしゅんの死骸がない...
中里介山 「大菩薩峠」
...その時与次郎はげらげら笑って...
夏目漱石 「三四郎」
...与次郎はしかたなしに出て来た...
夏目漱石 「三四郎」
...ただ見るだけだからいいじゃありませんか」と与次郎は言う...
夏目漱石 「三四郎」
...この時あぐらをかいていた与次郎がなんと思ったか...
夏目漱石 「三四郎」
...「まだ片づきませんよ」と与次郎がさっそく言う...
夏目漱石 「三四郎」
...向こうがしじゅう来られる所でないと困るんです」「それじゃ里見さんの所に限る」と与次郎がまた注意を与えた...
夏目漱石 「三四郎」
...与次郎は「おい」とすぐ立った...
夏目漱石 「三四郎」
...与次郎はますます得意になって...
夏目漱石 「三四郎」
...とにかくこの三人は三人ながら与次郎の書いた「偉大なる暗闇」を読んでいる...
夏目漱石 「三四郎」
...与次郎がその使いを言いつかった...
夏目漱石 「三四郎」
...「そういう事もあるからなあ」と与次郎が言った...
夏目漱石 「三四郎」
...むしろ与次郎を非難した...
夏目漱石 「三四郎」
...与次郎はこれを人利あらずと号している...
夏目漱石 「三四郎」
...与次郎は偉大なる暗闇の中に正体なく埋まっているに違いない...
夏目漱石 「三四郎」
...けれども与次郎の意味はよくわからなかった...
夏目漱石 「三四郎」
...ただ与次郎なるものが少々やりすぎる...
夏目漱石 「明治座の所感を虚子君に問れて」
...釜の新しきは悪しといいますが、さすがに与次郎、湯味(ゆあじ)も天妙(てんみょう)の古きものにも劣りませぬ...
吉川英治 「新書太閤記」
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