...この記事を読んで会員の一人である掏摸与太郎は慨歎した...
海野十三 「奇賊は支払う」
...断るまでもなく与太郎の囈語(たわごと)みたいなものである...
種田山頭火 「鎖ペンを握って」
...屋上が焼け落ちるかもしれないと言っておどかす途方もない与太郎があったそうであるが...
寺田寅彦 「銀座アルプス」
...風呂番の与太郎とやらいう足りない男と逃げたというじゃないか」「どうも申しわけがありません」「お前があんな不始末をしてくれたおかげで...
中里介山 「大菩薩峠」
...盗難品は……と云いかけてあとが出ないのはいかにも与太郎(よたろう)のようで体裁(ていさい)がわるい...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...私が息子の与太郎(よたらう)は今日の休みに御主人から暇が出て何処へ行(ゆ)つてどんな事して遊ばうとも定めし人が羨(うらやま)しかろ...
樋口一葉 「にごりえ」
...彼の前にいる門田与太郎をまともにのぞきこんだのである...
本庄陸男 「石狩川」
...門田与太郎は腕を組んで...
本庄陸男 「石狩川」
...最初に門田与太郎のひきいる小分隊が本隊と切り離された...
本庄陸男 「石狩川」
...税庫の落成次第門田与太郎どのの一隊がこれに合する筈(はず)...
本庄陸男 「石狩川」
...門田与太郎が提灯を取って「こちら――」と導いた...
本庄陸男 「石狩川」
...そうあって下さればよいが」と門田与太郎がつづらを摺(ず)りあげた...
本庄陸男 「石狩川」
...「にゅう」という与太郎のでる噺を相変らず地味な話し口ではあるが...
正岡容 「小説 圓朝」
...どの噺にも与太郎や喜い公が訊き返すギヤグによく用ゐた...
正岡容 「初代桂春団治研究」
...夜半乳を求めて泣く真与太郎に...
正岡容 「我が圓朝研究」
...真与太郎のためはやこの亡魂の加護あるかと...
正岡容 「我が圓朝研究」
...僕と一緒にうちへ遊びに来ないかい」と与太郎は言いました...
夢野久作 「狸と与太郎」
...もっといろんなものになって御覧」化け物は与太郎がちっとも怖がらないのでつまらなくなって...
夢野久作 「狸と与太郎」
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