...屋上が焼け落ちるかもしれないと言っておどかす途方もない与太郎があったそうであるが...
寺田寅彦 「銀座アルプス」
...風呂番の与太郎とやらいう足りない男と逃げたというじゃないか」「どうも申しわけがありません」「お前があんな不始末をしてくれたおかげで...
中里介山 「大菩薩峠」
...私が息子の与太郎(よたらう)は今日の休みに御主人から暇が出て何処へ行(ゆ)つてどんな事して遊ばうとも定めし人が羨(うらやま)しかろ...
樋口一葉 「にごりえ」
...長さんは――」と与太郎はどぎまぎしたようにくりかえした...
本庄陸男 「石狩川」
...彼は門田与太郎の袖をひいた...
本庄陸男 「石狩川」
...ひろくもない額に年より早い横じわの見える門田与太郎の顔は...
本庄陸男 「石狩川」
...最初に門田与太郎のひきいる小分隊が本隊と切り離された...
本庄陸男 「石狩川」
...門田与太郎はその上で云った...
本庄陸男 「石狩川」
...「石返し」の二度めにそばやの行燈に書き換えたのをうっかり忘れた与太郎が泣き声で「お汁粉ゥ」と言い...
正岡容 「随筆 寄席囃子」
...のち乳房榎の前において五歳の真与太郎が立派に親の仇を討ち果す...
正岡容 「我が圓朝研究」
...ことに再び正介が浪江から真与太郎を十二社の滝壺へ投げ込んでこいと脅かされて泣っ面で邸を飛び出し...
正岡容 「我が圓朝研究」
...夜半乳を求めて泣く真与太郎に...
正岡容 「我が圓朝研究」
...おかげで真与太郎はすぐ安々と眠ってしまうが...
正岡容 「我が圓朝研究」
...真与太郎のためはやこの亡魂の加護あるかと...
正岡容 「我が圓朝研究」
...最後に真与太郎五歳にして磯貝浪江を討つに至る段取りも心理的にいささかの無理がなく...
正岡容 「我が圓朝研究」
...つまり今まで目標として研究したのは純プロ階級の江戸ッ子……熊公、与太郎、ガラッパチの旧跡で、ブル階級のそれではない...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...与太郎は毎日隣村へ遊びに行って...
夢野久作 「狸と与太郎」
...神隠しに会った与太郎じゃあるまいし……」と...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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