...この記事を読んで会員の一人である掏摸与太郎は慨歎した...
海野十三 「奇賊は支払う」
...屋上が焼け落ちるかもしれないと言っておどかす途方もない与太郎があったそうであるが...
寺田寅彦 「銀座アルプス」
...盗難品は……と云いかけてあとが出ないのはいかにも与太郎(よたろう)のようで体裁(ていさい)がわるい...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...じいさんは与太郎並のアホだし...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...「ご家老――」と大工の与太郎が云った...
本庄陸男 「石狩川」
...あの日には三十俵五人扶持(ぶち)の門田与太郎であった...
本庄陸男 「石狩川」
...彼は門田与太郎の袖をひいた...
本庄陸男 「石狩川」
...執拗(しつこ)いほど門田与太郎を呼んだことも...
本庄陸男 「石狩川」
...最初に門田与太郎のひきいる小分隊が本隊と切り離された...
本庄陸男 「石狩川」
...「石返し」の二度めにそばやの行燈に書き換えたのをうっかり忘れた与太郎が泣き声で「お汁粉ゥ」と言い...
正岡容 「随筆 寄席囃子」
...会話のなかで与太郎や生酔が随所に突拍子もなく叫ぶあの味である...
正岡容 「随筆 寄席風俗」
...ではこの真与太郎殿を殺すといわれ...
正岡容 「我が圓朝研究」
...真与太郎のためはやこの亡魂の加護あるかと...
正岡容 「我が圓朝研究」
...「不思議やこの時まだ五歳の真与太郎でございますが...
正岡容 「我が圓朝研究」
...つまり今まで目標として研究したのは純プロ階級の江戸ッ子……熊公、与太郎、ガラッパチの旧跡で、ブル階級のそれではない...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...もっといろんなものになって御覧」化け物は与太郎がちっとも怖がらないのでつまらなくなって...
夢野久作 「狸と与太郎」
...それを見ると与太郎は真青になって...
夢野久作 「狸と与太郎」
...神隠しに会った与太郎じゃあるまいし……」と...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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