...断るまでもなく与太郎の囈語(たわごと)みたいなものである...
種田山頭火 「鎖ペンを握って」
...人もあろうに風呂番をしていた与太郎という馬鹿と駈落(かけおち)するなんて...
中里介山 「大菩薩峠」
...もうその与太郎という風呂番とは手が切れてしまったのかい」お絹が与太郎与太郎というのは与八のことですけれど...
中里介山 「大菩薩峠」
...私が息子の与太郎(よたらう)は今日の休みに御主人から暇が出て何処へ行(ゆ)つてどんな事して遊ばうとも定めし人が羨(うらやま)しかろ...
樋口一葉 「にごりえ」
...じいさんは与太郎並のアホだし...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...この松岡長吉でも」と門田与太郎は同輩の男を示して阿賀妻に紹介した...
本庄陸男 「石狩川」
...あの日には三十俵五人扶持(ぶち)の門田与太郎であった...
本庄陸男 「石狩川」
...彼の前にいる門田与太郎をまともにのぞきこんだのである...
本庄陸男 「石狩川」
...ひろくもない額に年より早い横じわの見える門田与太郎の顔は...
本庄陸男 「石狩川」
...最初に門田与太郎のひきいる小分隊が本隊と切り離された...
本庄陸男 「石狩川」
...税庫の落成次第門田与太郎どのの一隊がこれに合する筈(はず)...
本庄陸男 「石狩川」
...門田与太郎はその上で云った...
本庄陸男 「石狩川」
...「石返し」の二度めにそばやの行燈に書き換えたのをうっかり忘れた与太郎が泣き声で「お汁粉ゥ」と言い...
正岡容 「随筆 寄席囃子」
...真与太郎のためはやこの亡魂の加護あるかと...
正岡容 「我が圓朝研究」
...最後に真与太郎五歳にして磯貝浪江を討つに至る段取りも心理的にいささかの無理がなく...
正岡容 「我が圓朝研究」
...与太郎は毎日隣村へ遊びに行って...
夢野久作 「狸と与太郎」
...僕と一緒にうちへ遊びに来ないかい」と与太郎は言いました...
夢野久作 「狸と与太郎」
...それを見ると与太郎は真青になって...
夢野久作 「狸と与太郎」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??