...断るまでもなく与太郎の囈語(たわごと)みたいなものである...
種田山頭火 「鎖ペンを握って」
...盗難品は……と云いかけてあとが出ないのはいかにも与太郎(よたろう)のようで体裁(ていさい)がわるい...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...じいさんは与太郎並のアホだし...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...もとの軽格武士である門田与太郎は...
本庄陸男 「石狩川」
...「ご家老――」と大工の与太郎が云った...
本庄陸男 「石狩川」
...長さんは――」と与太郎はどぎまぎしたようにくりかえした...
本庄陸男 「石狩川」
...それは門田与太郎であった...
本庄陸男 「石狩川」
...彼は門田与太郎の袖をひいた...
本庄陸男 「石狩川」
...彼の前にいる門田与太郎をまともにのぞきこんだのである...
本庄陸男 「石狩川」
...門田与太郎はその上で云った...
本庄陸男 「石狩川」
...どの噺にも与太郎や喜い公が訊き返すギヤグによく用ゐた...
正岡容 「初代桂春団治研究」
...ではこの真与太郎殿を殺すといわれ...
正岡容 「我が圓朝研究」
...真与太郎のためはやこの亡魂の加護あるかと...
正岡容 「我が圓朝研究」
...最後に真与太郎五歳にして磯貝浪江を討つに至る段取りも心理的にいささかの無理がなく...
正岡容 「我が圓朝研究」
...「不思議やこの時まだ五歳の真与太郎でございますが...
正岡容 「我が圓朝研究」
...五つの真与太郎にしても錆刀で相手に斬り付けていくことが何だか自然におもわれるではないか...
正岡容 「我が圓朝研究」
...真与太郎に添乳しているおきせの寝姿の艶かしさなど...
正岡容 「我が圓朝研究」
...つまり今まで目標として研究したのは純プロ階級の江戸ッ子……熊公、与太郎、ガラッパチの旧跡で、ブル階級のそれではない...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
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