...自由競争を与ふるにあり...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...「歌よみに与ふる書」を発表した時代には俳句も短歌も要するに形式上の差であって内容に到(い)たっては同一のものと論じて居る...
伊藤左千夫 「子規と和歌」
...毫(ごう)も清新体の詩人に打撃を与ふる能はざるのみか...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...山頭火に与ふ酔中の自己打診自己批判自己忠告生死の一線彷徨超越逍遙七月四日曇...
種田山頭火 「旅日記」
...此の椅子は断じて子に与ふ可からずと説き...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...其の政府の政策に隠然たる影響を与ふるものあるを知るときは...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...一の快感を与ふべき態度を示さず...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...或時は暮方の寒き庭に下り立ちて米粒麺麭の屑など投げ与ふることあれど决して人に馴れず...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...午後春陽堂番頭林氏来りしかばおかめ笹の草稾を与ふ...
断膓亭日記巻之四大正九年歳次庚申 「断腸亭日乗」
...肥った者からヤセた者に与ふるといふのを話せと言ふ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...(明治三十一年二月十二日)再び歌よみに与ふる書貫之(つらゆき)は下手な歌よみにて『古今集』はくだらぬ集に有之候...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...〔『日本附録週報』明治三十一年二月十四日〕三たび歌よみに与ふる書前略...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...只今でも何人か自分に鉅万の財産を与ふるものあらば自分は最早読書といふ一方に傾かざるべし...
正岡子規 「読書弁」
...わたくしに感動を与ふることが頗(すこぶる)大であつた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...食を与ふれども食はず水を与ふれば飲みたり...
柳田国男 「山の人生」
...己れに教訓を与ふべき者の出でんことを望む...
山路愛山 「詩人論」
...先づ子には子の欲する物を与ふべし...
横光利一 「絶望を与へたる者」
...信孝の之を与ふる也...
吉川英治 「新書太閤記」
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