...このような混ぜ物処理は我々の財布に影響はするが健康には害を与えない...
フレデリック・アークム Fredrick Accum 水上茂樹訳 「食品の混ぜ物処理および調理の毒物(1820)」
...如何なる嘲笑も更に手答えを与えないことには彼自身憤らずにはいられなかった...
芥川龍之介 「大導寺信輔の半生」
...数千の兵船を焼いたというが児供(こども)の水鉄砲くらいの感じしか与えない...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...サン・マルタン掘割りの水を涸(か)らしもせず航運にも害を与えないようにして...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...なぜ暖かい光を与えないかと逼(せま)るのは...
夏目漱石 「行人」
...だから全体として読者に加速度(アクセレレーション)の興味を与えない...
「『土』に就て」
...田口には何の興味も与えないらしかった...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...便宜も与えないばかりでなく...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...区別または分離の余地を少しも与えないようなものである...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...従来からこれに従事しているものにある程度害を与えないで済むことは稀であるから...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...去勢せんとする雛は施術前三十六時間即ち一昼夜半少しも食物を与えないで腸胃の中を空虚(から)にさせる...
村井弦斎 「食道楽」
...薬はおろか食事も満足には与えない...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...閑(ひま)を与えないことだった...
吉川英治 「新書太閤記」
...お十夜は返辞も与えないで洞窟の前から駈け下りている...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...深い闇は冷々(れいれい)となんの答えも与えない...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...そして手形に対する打歩を支払った後にはその貨物の輸入を商人に誘うに足るほどの利潤を与えないであろう...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
...インドほど淫靡(いんび)な感じを与えない...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...しかるにその免許状を与えないのみか神父の追放を命ずるというのは...
和辻哲郎 「鎖国」
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