...唯不釣合な醜い形に見えて来る事がある...
石川啄木 「氷屋の旗」
...それが不釣合(ふつりあい)にも野球のミットのような大きさです...
海野十三 「崩れる鬼影」
...不釣合(ふつりあい)によい相手を求めようとするところから...
谷崎潤一郎 「細雪」
...これも柿内未亡人の署名の方が不釣合いに字体が大きい...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...どこか不釣合な不具な点がありそうな身体付だった...
豊島与志雄 「月かげ」
...不釣合に長い後脚がうしろむきについてるのもをかしい...
中勘助 「銀の匙」
...獰猛組(どうもうぐみ)とはまるで不釣合である...
夏目漱石 「坑夫」
...なんとなく不釣合な貧しい感じを与えます...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...この仏像を転がし落された不釣合に高い木製の蓮台にも...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...散文詩などはなはだ不釣合なのである...
久生十蘭 「魔都」
...眼とか鼻とか口とかが厭に度強(どぎつ)く不釣合で...
牧野信一 「鬼涙村」
...百姓の家には不釣合だ...
三田村鳶魚 「中里介山の『大菩薩峠』」
...田舎娘の細そりした体に不釣合ながっしり大きい手を眺めながら...
「赤い貨車」
...そこには余りに多くの相違と不釣合とがあるからである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ただ不釣合だとばかり信じているわけにもいられないように思われる...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ギリシア人にこんな不釣合な相手を与えたのは...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...今でも餅臼(もちうす)が是と不釣合(ふつりあい)に小さいのを見てもわかる...
柳田国男 「木綿以前の事」
...その奥のガラクタ小舎とは不釣合いな奇抜なものに見える...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
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