...未発達なる霊魂の数が不釣合に多くなった時で...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...それが不釣合(ふつりあい)にも野球のミットのような大きさです...
海野十三 「崩れる鬼影」
...4011.吾々に課せられる職業上の要求と吾々の嗜好乃至能力との不釣合は...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...家柄の点ではそう不釣合(ふつりあい)でもないのではあるまいか...
谷崎潤一郎 「細雪」
...試みに思えわが邦のごとき貧国にしてなにゆえにかかる一国の身代に不釣合なる高尚の美術は生じたるか...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...獰猛組(どうもうぐみ)とはまるで不釣合である...
夏目漱石 「坑夫」
...この不釣合いは、高度に発展した衛生は経験主義を基礎としており、正確な観察によるので、誤った学説のせいで失っているものはほとんどないことを、証明しているようだ...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...三千二百石と百五十石の縁組は少し不釣合じゃないか」平次の注意は細かいところまで行届きます...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...少し不釣合(ふつりあい)のようにあるが...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...小男の司祭の言葉と態度があまりにも不快に――不釣合に不快に――感じられたので...
アルジャナン・ブラックウッド 森郁夫訳 「秘密礼拜式」
...この世にひどく不釣合な...
堀辰雄 「プルウスト雜記」
...それは私の身に不釣合であつたので...
牧野信一 「驚いた話」
...めちゃくちゃな不釣合いな狂おしい激怒におそわれた...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トビアス・ミンデルニッケル」
...その親類に「御」の字をつけるのは不釣合だ...
三田村鳶魚 「中里介山の『大菩薩峠』」
...田舎娘の細そりした体に不釣合ながっしり大きい手を眺めながら...
「赤い貨車」
...不釣合(ふつりあ)いな方であると女は深く思ったに違いない...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...いかにも不釣合である...
森鴎外 「雁」
...誠に不釣合な話です...
蘭郁二郎 「足の裏」
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