...未発達なる霊魂の数が不釣合に多くなった時で...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...不釣合な程高い聲を出して彼に迷惑をかけてくれぬ限り...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...哀愁をたたえた底知れぬ深さの碧眼(あおめ)が不釣合なほど大きく見えて...
モーリス・ルヴェル Maurice Level 田中早苗訳 「碧眼」
...その縁談を不釣合とも滑稽とも感ぜず...
谷崎潤一郎 「細雪」
...私の文集の表紙には不釣合である事...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...どこか不釣合な不具な点がありそうな身体付だった...
豊島与志雄 「月かげ」
...そんなに不釣合いのものじゃないと思いました...
中里介山 「大菩薩峠」
...少し不釣合(ふつりあい)のようにあるが...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...大柄な顔の他の部分とまるで不釣合なほど小さなビーズのような双眸で睨みつけてくると...
A. ブラックウッド A. Blackwood The Creative CAT 訳 「盗聴者」
...その不釣合(ふつりあひ)な熱情を努めて抑へるやうになさい...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...実際この村の四囲とは恐ろしく不釣合な...
堀辰雄 「朴の咲く頃」
...それに比べて不釣合な容貌の魁偉さ...
牧野信一 「心象風景」
...昔からの都であった京都に何もないというは不釣合な事であるから...
正岡子規 「俳句上の京と江戸」
...めちゃくちゃな不釣合いな狂おしい激怒におそわれた...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トビアス・ミンデルニッケル」
...田舎娘の細そりした体に不釣合ながっしり大きい手を眺めながら...
「赤い貨車」
...不釣合(ふつりあ)いな方であると女は深く思ったに違いない...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...不釣合や不平等は...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...滑稽なほど不釣合に烈しい...
和辻哲郎 「創作の心理について」
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