...未発達なる霊魂の数が不釣合に多くなった時で...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...かさかさに乾いた黄色っぽい顔面とが不釣合に見えた...
海野十三 「鞄らしくない鞄」
...4011.吾々に課せられる職業上の要求と吾々の嗜好乃至能力との不釣合は...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...その縁談を不釣合とも滑稽とも感ぜず...
谷崎潤一郎 「細雪」
...それをかぶっている人の無頓著を装(よそお)う態度には不釣合なほど...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...私の文集の表紙には不釣合である事...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...身分の不釣合(ふつりあい)ということを考えないわけではなかったが...
徳田秋声 「縮図」
...それでも髪だけは片はずしであることが不釣合いだともなんとも気がつかないほどに...
中里介山 「大菩薩峠」
...この仏像を転がし落された不釣合に高い木製の蓮台にも...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...この世にひどく不釣合な...
堀辰雄 「プルウスト雜記」
...五体にくらべて顔ばかりが大変に不釣合なのが奇抜に映った...
牧野信一 「鬼涙村」
...それに比べて不釣合な容貌の魁偉さ...
牧野信一 「心象風景」
...めちゃくちゃな不釣合いな狂おしい激怒におそわれた...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トビアス・ミンデルニッケル」
...目だけが不釣合いに大きくなっている...
三好十郎 「胎内」
...いかにも不釣合である...
森鴎外 「雁」
...あの一目見て感ずる・主として顔つきの上に宿る・そしてしばしばきわめて小さな原因から我々に嫌悪を催させる・不釣合をも醜さと呼ぶ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...誠に不釣合な話です...
蘭郁二郎 「足の裏」
...表現を迫る内生とその表現の方法との間にかくのごとき虚偽や不釣合があり得るとすれば...
和辻哲郎 「創作の心理について」
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