...多くの星の大きさが毎年一回ずつ大きくなったり小さくなったりするように見えるであろうという見込をつけても不都合はないはずである...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...下五に「暑さかな」とおくことに不都合はない...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...しかしこれをジャーナリズムの中にある「俳諧」と思って見れば別にたいした不都合はないかもしれない...
寺田寅彦 「柿の種」
...生え抜きの上田市民で丁度この日他行のためにこの祇園祭の珍しい行事に逢わなかった人もあるであろうから一生におそらくただ一度この町へ来合わせて丁度偶然この七十年目の行事に出くわした自分等はよほどな幸運に恵まれたものだと思っても別に不都合はない訳である...
寺田寅彦 「高原」
...いずれにしてもこれらの素材の取扱い方に著者の心理分析的な傾向を認めても不都合はないはずであろうと思われる...
寺田寅彦 「西鶴と科学」
...ある意味で科学的と云っても大した不都合はないと思われる...
寺田寅彦 「西鶴と科学」
...実際上はやはりその平均値の近くに偶然的変異を示すものと考えても不都合はない...
寺田寅彦 「電車の混雑について」
...便宜上こういう言葉を使って俳句の分類をするのも別にたいした不都合はないかもしれないが...
寺田寅彦 「俳句の精神」
...その限り之は「本質論」であると云っても不都合はない筈である...
戸坂潤 「空間概念の分析」
...何も不都合はないが...
戸坂潤 「哲学の現代的意義」
...これからの裁判に列席しても何ら不都合はないとひそかに考えた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...その方は大して不都合はないとしても...
久生十蘭 「湖畔」
...ロンドンのシティで最低の債務不履行者に成り下がるほど不都合はないでしょう...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...あと五分待っても、不都合はない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...この歌もまた桔梗として敢えて不都合はないと信ずるから...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...これはそうなっても別にそこに大した不都合はない...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...今上の様に歌の中のツチハリをツクバネソウとして見ればそれで不都合はないかと言うと...
牧野富太郎 「植物記」
...必ずしも不都合はないと思う...
和辻哲郎 「院展遠望」
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