...尚お日曜日が不適当な事につきては...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...その元はと云えば私が不適当なM医院を教えたのが悪いのです...
江戸川乱歩 「赤い部屋」
...今日のごとくに学問の発達した時代から考えるとすこぶる不適当な名前である...
丘浅次郎 「誤解せられたる生物学」
...やはり生存競争には却つて不適当なものと成つてしまふ...
丘浅次郎 「人類の将来」
...かれの体格が鋤犁を取るには不適当なのを考えてかれは躊躇した...
田山花袋 「トコヨゴヨミ」
...工合(ぐあい)の悪いのが自分の体のせいでなくて地面の不適当なせいだと思うらしい...
寺田寅彦 「猫の穴掘り」
...もっとも不適当な色調である...
中谷宇吉郎 「海底の散歩」
...例えばマレーでは子宮内における胎児の位置が不適当なときには正しくするように試みられるが...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...またそんな問いを提起するのにはまったく不適当な今の瞬間なのだ!「私がやってきたのは...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「火夫」
...まずもっとも不適当な人格(キャラクテール)である...
久生十蘭 「犂氏の友情」
...人を殺すには最も不適当な状態になってしまッた...
久生十蘭 「湖畔」
...不適当な時期ですな」士官の表情に...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...「週刊朝日」の赤井より「喧嘩之研究」は不適当なりとして返却して来た...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...凡そ君には不適当な――自分の過言だつたから! と自身をたしなめるやうな眼で云ひ直した...
牧野信一 「痩身記」
...会田がかつて浅草観音に奉納した算額中に不適当な個所があるから...
三上義夫 「芸術と数学及び科学」
...まことに不適当な土地に...
三澤勝衛 「自力更生より自然力更生へ」
...汝は不適当な物を画いた...
南方熊楠 「十二支考」
...何でもロース肉に限ると思ってわざわざ直段(ねだん)の高い処を買って不適当な料理にするがロース肉はロースにする時ばかり適当なのでビフテキには不適当だよ...
村井弦斎 「食道楽」
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