...まことに不運なことであった...
海野十三 「『十八時の音楽浴』の作者の言葉」
...己ぁこんな不運な目にゃ遭ったことがねえ...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...つい不運なある音を発したために...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...滿身悉く傷痍を受けて殆ど完膚なきを見る然り彼れが盛名の時代に死せざりしは實に彼れの不幸なりき大不運なりきさもあらばあれ彼れは他の元勳政治家に比して最も堅固なる根據を有せり政黨の首領として最も素養ある位地を有せり他の元勳政治家は未だ利害を同ふするの政黨を擁するものなく...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...彼女の不運な心は愛なしでは死にも生きもできなかったので...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...不運なる者と汚れたる者という二つが混合し融合して...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...著者の如きもまたその不運な一人であって...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...一の不運な犠牲者である...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...ここに門番を配置した不運な偶然を男が自分のそばで大声で呪うのを許していた高貴さ――こういうものはすべて...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...貴女にとって不運なことに...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...あなたは不運な奴隷(どれい)となっているのです...
エルンスト・テオドーア・アマーデウス・ホフマン Ernst Theodor Amadeus Hoffmann 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...不運な国王の亡骸を英国へ移送する障害はまったくない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...不運な私の話を知っていれば……」「よく知っていますよ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...今も紀州の人は不運な目に逢うごとにこれを引いて諦めるが...
南方熊楠 「十二支考」
...不運な結婚をして...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...不運な女のかげとか...
山本周五郎 「青べか物語」
...「――ただ不運なめぐりあわせだったんだ...
山本周五郎 「つばくろ」
...……何という不運なお方だろう...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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