...昧者(まいしや)は一弾指間(しかん)にその毒に中(あた)る...
芥川龍之介 「骨董羹」
...詩なりと言わばもとより昧者(まいしゃ)の言のみ...
伊藤左千夫 「絶対的人格」
...昧者の心腹(しんぷく)となって牛馬が活動し得るのはこれがためである...
夏目漱石 「草枕」
...然(さ)りとて理を談ずるを聞くことだに能はざる世の昧者(まいしや)に...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...分析の理論は昧者(まいしや)に益せずと...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...是れ昧者(まいしや)...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...談理既に昧者に益なく...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...昧者初心ものといはるゝ人にも俯(ふ)して教を受くるものと...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...早稻田文學が教育の道は俯して教を受くるものには直に影響すべしといへども、昧者にしてみづから其昧を曉(さと)らず、仰いで言を立つるものに向ひて、汝は昧者なり、我が聚美の堂に來りて看よとのみいひて、その効あるべきか...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...昧者と雖も打ち棄ておくことなし...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...私は父が時勢を洞察することの出来ぬ昧者(まいしや)であつた...
森鴎外 「津下四郎左衛門」
...四郎左衛門を昧者(まいしや)だと云つて責めるのは酷である...
森鴎外 「津下四郎左衛門」
...四郎左衛門は昧者ではなかつた...
森鴎外 「津下四郎左衛門」
...天地自然の大法を知らざる物質万能の畜獣的暗昧者ともいうべきものだ...
横光利一 「馬車」
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