...別に不足はない訳です...
芥川龍之介 「藪の中」
...女が男を忘れるには九日で不足はない筈だ...
薄田泣菫 「茶話」
...人生に必要なる知識を得る不足はないと信じている...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...「何も不足はないけれど」ト「アクーリナ」は両手を顔へ苑てて...
イワン・ツルゲーネフ Ivan Turgenev 二葉亭四迷訳 「あいびき」
...私の細君として不足はないけれど――...
徳田秋声 「爛」
...この毒口を聞き取ることに不足はないと見えます...
中里介山 「大菩薩峠」
...金に不足はないし...
中里介山 「大菩薩峠」
...頂戴してもいっこう不足はない……しかし...
中里介山 「大菩薩峠」
...盛光ならばまず不足はない...
中里介山 「大菩薩峠」
...こうして氷さえ噛(かじ)っていれば清浄潔白(しょうじょうけっぱく)で何も不足はないじゃないかと云う気になった...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...どこにも不足はないと考えておいでなのかも分りません...
夏目漱石 「明暗」
...こいつは相手にとって不足はない...
久生十蘭 「だいこん」
...復讐計画の実行に、不足はない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「幽霊島」
...どなたかそばで「お年に御不足はないのだから……」というようなことを仰(おっ)しゃっていたが...
山本周五郎 「日本婦道記」
...その方には不足はないんですのよ...
山本周五郎 「めおと蝶」
...……そして仰っしゃるには、そなたも十五、年に不足はない...
吉川英治 「私本太平記」
...不足はない相手だぞ』雪と...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...――それで不足はないか...
吉川英治 「宮本武蔵」
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