...相手にとって、不足はない...
江戸川乱歩 「怪人と少年探偵」
...そこで日本人は敵に取って不足はない...
大隈重信 「吾人の文明運動」
...議論の題目として何不足はないはずだ...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...女が男を忘れるには九日で不足はない筈だ...
薄田泣菫 「茶話」
...それだけあつたら第二の男を拵(こしら)へる支度に不足はない筈だ...
薄田泣菫 「茶話」
...実はこのくらい甚だしい認識不足はないのである...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...「何も不足……不足はないけれど」ト吃(ども)りながら...
イワン・ツルゲーネフ Ivan Turgenev 二葉亭四迷訳 「あいびき」
...私の細君として不足はないけれど――...
徳田秋声 「爛」
...「たわけ――来い」「芋侍なら不足はない」五人は...
直木三十五 「南国太平記」
...脚本家として佐藤紅緑氏が大いに成功もし努めもしたけれどもそれとても隻手をもって無限の供給に堪えきれなくなった俳優の人材に不足はないけれども脚本飢饉の為に新派は衰滅の道を取ろうとしていた時であった...
中里介山 「生前身後の事」
...新聞に不足はないけれども...
中里介山 「生前身後の事」
...兵馬その人に不足はないけれど...
中里介山 「大菩薩峠」
...我等が上にいただいても敢(あえ)て不足はないが...
中里介山 「大菩薩峠」
...――千代松は婿にして不足はない男だ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...その方には不足はないんですのよ...
山本周五郎 「めおと蝶」
...それで不足はないだろう」帯の間から...
吉川英治 「剣難女難」
...敵にとって不足はない」と...
吉川英治 「三国志」
...……そして仰っしゃるには、そなたも十五、年に不足はない...
吉川英治 「私本太平記」
便利!手書き漢字入力検索