...我等は不知不識上に立つ者に對する阿諛...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...不知不識ここに至ったものであります...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...不知不識の間に心気自ら大きくなり...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...不知不識其の豐富なる語類成句に習熟することを怠るべからず...
テニソン Tennyson 菅野徳助、奈倉次郎訳 「アーサー王物語」
...それを掘込んで行くときに結局不知不識(しらずしらず)に自分自身の体験の世界に分け入ってその世界の中でそれに相当するつながりを索(もと)めることになります...
寺田寅彦 「書簡(※[#ローマ数字2、1-13-22])」
...不知不識にのぞきだすのであろう...
豊島与志雄 「傍人の言」
...不知不識(しらずしらず)の間にこの問題に触れているのはもちろんでありますから...
夏目漱石 「創作家の態度」
...不知(しらず)不識(しらず)自分も矯激な言動をするやうになつた...
平出修 「計畫」
...不知不識(しらずしらず)以て今日に至りし者も多し...
福沢諭吉 「旧藩情」
...そしてその詩は「何年植向仙壇上、早晩移植到梵家、雖在人間人不識、与君名作紫陽花」(何ンノ年カ植エテ向フ仙壇ノ上(ホト)リ、早晩移シ植エテ梵家ニ到ル、人間ニ在リト雖ドモ人識ラズ、君ガ与(タ)メニ名ヅケテ紫陽花ト作(ナ)ス)である...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...わしは不識(ふしき)を観じやう...
宮沢賢治 「疑獄元兇」
...自称邑中文不識...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...『生死不識の時如何』と死に臨んでの覚悟をきいた...
山本周五郎 「新潮記」
...「まあ勘次はそこで、坐っていて呉れればいいや、おめえが饒舌って源兵衛さんに泣かれていちゃあ寄合が流れちまう、……不識先生、なにかこれに就いて卦(け)は立たねえかい」「さればさ、さればこの件だが」不識先生は、顎髯(あごひげ)をしごいて云った、「儂がみたところ、家主吾助に憑いておるのは天一坊であるな」「ええっ、天一坊ですかい」「かの仁が家柄血統を調べるときの言動、仔細に考うるに天一坊じゃ、天は上にあり地は下にある、人間はその中間にあって、火風水木金土がこれを、……あれじゃ、そのなにしておる、じゃによって天一坊とてその自然の律動循環の理は動かせぬ、じゃが、あれは実は将軍家正統の御落胤であったという流説で」「そんな子曰(しのたま)わくを云ったってわからねえ、もっとわかるように絵解きをしてやって呉んねえ」「さればさ、そこで家主吾助としてはじゃ、仮にもこの長屋にじゃな、天一坊めいた人間がいるかどうか、いるとすれば天地人、これはもうなんじゃ、吾助として繩屋どころの騒動ではない、かの山内伊賀之亮、赤川大膳、常楽院……などはいけない、かれらは獄門になった、じゃが獄門にならぬほうの山内や大膳になれるか知れぬ、そこじゃて、……常楽院でもいい、家主吾助としては莫大(ばくだい)な出世であるし、かのごうつく並びに臼においても」「そいつだ、まちげえなし」銀太がまるっこい膝頭を叩いた、「禿のよまいごととぴったり合う、そいつですよ先生」列席の同志はみな頷き、声々に不識斎先生の卦を肯定した...
山本周五郎 「長屋天一坊」
...困った末に吉沢商会にいた江田不識という書生肌の若い人を無理往生に専門の説明者...
山本笑月 「明治世相百話」
...――して彼の眼は不知不識そこへ据ゑられた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...読みかけの「剣術不識篇」を懐(ふところ)に納めて...
吉川英治 「剣難女難」
...懐(ふところ)から前の「剣秘不識篇」の古書と矢立をとり出し...
吉川英治 「剣難女難」
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