...崇拜者の歡呼に浮かされて不知不識いゝ氣になつて納まつて了ふことは先輩に與へられる誘惑の一つである...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...そのために不知不識自分自身を過信(オーヴアーエスチメート)するやうな事は或はないとも云へないだらう...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...不知不識(しらずしらず)の間に爲政者の商工偏重の政策と對照して...
石川啄木 「農村の中等階級」
...人(ひと)は不知不識(しらず/″\)營養(えいやう)を得(う)る處(ところ)に天(てん)の配劑(はいざい)の妙機(めうぎ)がある...
伊東忠太 「建築の本義」
...明(みん)の万暦(ばんれき)の初(はじめ)中(みんちゆう)連江といふ所の人蛤を剖(わり)て玉を得(え)たれども不識(みしらず)これを烹(に)る...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...かく色々と疑い得らるる原因を数えて来れば早晩春琴に必ず誰かが手を下さなければ済まない状態にあったことを察すべく彼女は不知不識(しらずしらず)の裡(うち)に禍(わざわい)の種を八方へ蒔(ま)いていたのである...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...此処に来ると三世因縁と言つたやうな不知不識界に対する戦慄を示してゐる...
田山録弥 「西鶴小論」
...それを掘込んで行くときに結局不知不識(しらずしらず)に自分自身の体験の世界に分け入ってその世界の中でそれに相当するつながりを索(もと)めることになります...
寺田寅彦 「書簡(※[#ローマ数字2、1-13-22])」
...不知不識(しらずしらず)其方へと路次を這入(はい)ると道はいよいよ狭くなって井戸が道をさえぎっている...
寺田寅彦 「根岸庵を訪う記」
...父母が面白おかしく不知不識(しらずしらず)...
新渡戸稲造 「教育の目的」
...親父の五郎には、不識の間に、大切な人生の信条を教えられて、ひそかに、感謝していたが、その息子から、また、教訓をあたえられたのか...
火野葦平 「花と龍」
...私から不知不識の内に何か消息を引き出さうとするらしかつた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...『生死不識の時如何』と死に臨んでの覚悟をきいた...
山本周五郎 「新潮記」
...読みかけの「剣術不識篇」を懐(ふところ)に納めて...
吉川英治 「剣難女難」
...懐(ふところ)から前の「剣秘不識篇」の古書と矢立をとり出し...
吉川英治 「剣難女難」
...改めて「剣秘不識篇」の情けの書を...
吉川英治 「剣難女難」
...武蔵塚で話しかけられたまったく不見不識(みずしらず)の三名の案内者と...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...不識庵とは、いうまでもなく、上杉謙信のことである...
吉川英治 「宮本武蔵」
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