...不謹慎な話しが忽ちに龍子を激怒させた...
伊藤野枝 「監獄挿話 面会人控所」
...ぢつとその不謹慎なおしやべりをしてゐる男の顔を見据えて居た...
伊藤野枝 「監獄挿話 面会人控所」
...これは一寸考えると不謹慎な企てと見えるかも知れない...
江戸川乱歩 「悪霊」
...そこここに実際クスクス笑いだした不謹慎な人もあったようであった...
寺田寅彦 「蓄音機」
...不謹慎なことを云い始める...
戸坂潤 「社会時評」
...宇垣反対は「合法的な二・二六事件」としてやるのであるというような不謹慎なおどかしが放送された後だったから...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...不謹慎な話は新聞に現われたが...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...あらゆる事柄に不謹慎な内密話を交えるので...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...同時に肌を隠すようでも現わすようでもある透明な不謹慎なかつ控え目な様を呈して...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...こういう日にとっては少し不謹慎な訪れ方だった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...「おっつあん殺すのか」斯ういう不謹慎ないいようは余計に太十を惑わした...
長塚節 「太十と其犬」
...九十六「いったいどうしたらいいんでしょう」お秀の言葉は不謹慎な兄を困らせる意味にも取れるし...
夏目漱石 「明暗」
...どうぞあの、ここから葬式(とむらい)を出すように、親分さんからおっしゃって下さいませ、ね、親分さん」そう言ううちにも、不謹慎な手が、平次の肩へ触ったり、手を取ったり、膝へ載ったりするといった質(たち)の女です...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そんな文書を不謹慎な輩が手に入れたら遅かれ速かれ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...出版期を著者が最初に申し出た時期以上にあまりおくらせまいという(おそらくは不謹慎な)希望をもったので...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...主君の寝室の中へはいるというまったくそんな不謹慎な行動をしたことがない滝口は座敷の上段になった所へもよう来ない...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...不謹慎なことを申し上げてしまったと思い...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...不謹慎な姿がまだなまなましく...
山本周五郎 「風流太平記」
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