...然(しか)らずんば不謹慎な冷笑であつた...
石川啄木 「弓町より」
...ぢつとその不謹慎なおしやべりをしてゐる男の顔を見据えて居た...
伊藤野枝 「監獄挿話 面会人控所」
...以後そんな不謹慎な事をしないように誡(いまし)めてやりますので」「去年も五人揃って参ったか」「それが旦那...
江見水蔭 「怪異暗闇祭」
...また二三の不謹慎な業者は...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「オスカー・ブロズキー事件」
...宇垣反対は「合法的な二・二六事件」としてやるのであるというような不謹慎なおどかしが放送された後だったから...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...私の妄想はそういう不謹慎なささやきを止めない...
戸坂潤 「友情に関係あるエッセイ」
...其の言動の不謹慎なるを叱責せられたることありしを聞けり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...その不謹慎な態度をきびしくしかられて...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...家の者らの不謹慎な数語を聞くと...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...不謹慎なことでさえあった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...その熱心はなおさら不謹慎なものとなるのだった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...この不謹慎な夫婦にたいして...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...弁護士として甚だ不謹慎な放言をするようであるが...
平林初之輔 「犠牲者」
...不謹慎な言葉もそれから多く出た...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...主君の寝室の中へはいるというまったくそんな不謹慎な行動をしたことがない滝口は座敷の上段になった所へもよう来ない...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...当分は不謹慎なこともできないように思われた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...あんな不謹慎なことを云ったのは卑しい悪い子であると思った...
山本周五郎 「菊千代抄」
...その柔軟なからだで表現する不謹慎な嬌態(きょうたい)とは...
山本周五郎 「風流太平記」
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