...不調法の自分は頻りに煙草を吹かす...
石川啄木 「雪中行」
...それには不調法でもございますし……何も...
泉鏡花 「婦系図」
...口不調法(くちぶちょうほう)の男だからもぞくさして弁解もしなかった...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
......
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...」「私は何だか一向不調法ですが……娘の方はいくらか優(まし)でござんす...
徳田秋声 「黴」
...つい/\気(き)不調法(ぶちょうほう)にもなりまして...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...これは初めまして……手前は山木兵造(ひょうぞう)と申す不調法者で(句ごとに辞儀しつ...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...「少しく不調法でしたわい」私は妻を顧て...
外村繁 「澪標」
...七瀬は「御看護に不調法を仕りまして申訳もござりませぬ...
直木三十五 「南国太平記」
...「まあ本當に不調法しました」女は氣がついていきなり吸ひかけの煙草を棄てた...
長塚節 「商機」
...職人の不調法なり...
福沢諭吉 「学者安心論」
...何故置いて戴けないのですか? あたし何か不調法があったのですか?」彼女はやや険を含んで訊き返した...
細井和喜蔵 「女給」
...「どうも私は口不調法で...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...不調法の廉(かど)があつて筑前國を召し上げられる...
森鴎外 「栗山大膳」
...よかったら付合って呉れませんか」「酒は不調法ですが……」「遠慮には及びません...
山本周五郎 「新潮記」
...不調法でございますと答えた...
山本周五郎 「竹柏記」
...至って不調法ですが...
山本周五郎 「雪の上の霜」
...一献(こん)」「酒は……」「飲まんのか」「不調法者(ぶちょうほうもの)でござる」「こいつ! 案外...
吉川英治 「松のや露八」
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