...根が細心周密な神経質の二葉亭には勝手に原文を抜かしたり変えたりするような不誠実な所為(まね)は決して出来ないので...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...不誠実な事は僕には出来ない...
太宰治 「正義と微笑」
...伯父は何んと云う不誠実な男であろう...
陳玄祐 田中貢太郎訳 「倩娘」
...不誠実な皮肉な侮辱的な小文の方法に頼って...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...不誠実な自白を誘導されておるが...
豊島与志雄 「紫の壜」
...本当にどうかして人類が滅亡しなければいいですねえ!』もうさん/″\聞き飽きた不誠実な反対説を待ち設けていたかのように...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...いかにも嫉妬家(やきもちや)らしく不誠実な微笑を浮べたわたしの顔――彼女にとって珍しくないわたしの顔と...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...たとえ彼女が最も不誠実な態度をとっている最中でも常に真実そのものなのだ...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...不誠実なやりかたで食卓の上に食器をおきならべ...
久生十蘭 「海豹島」
...いい加減に辻褄を合わしてすまして置くという不誠実な性情は...
久生十蘭 「湖畔」
...その相談は有志者中に一決しているがうっかりしたものを洋行させても不誠実な人では旅費の使い損だ...
村井弦斎 「食道楽」
...今の内こそ不誠実な人でも才子だとか学者だとかいわれて社会に相当の仕事をしているけれどもモー少し社会の文明が進歩したら誠実な人より外に社会に立つ事は出来んぜ...
村井弦斎 「食道楽」
...その時はいつでも偽物を小売屋へ突戻して上等の品物に取換えさせます」とかかる検査法を一々台所にて施されなば不誠実なる小売商人は泣くものあらん...
村井弦斎 「食道楽」
...多くは「新しさ」という仮面を着た不誠実なものに過ぎないのです...
柳宗悦 「民藝四十年」
...生に対して不誠実な...
和辻哲郎 「すべての芽を培え」
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