...いつしか私(わたくし)の躯(からだ)は荒(あ)れ狂(くる)う波間(なみま)に跳(おど)って居(お)りました...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
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伊良子清白 「孔雀船」
...風に漂ふ波枕(なみまくら)に此三年(このみとせ)の春秋は安き夢とてはなかりしぞや...
高山樗牛 「瀧口入道」
...死なば同じ浪枕(なみまくら)とや)女賊後柏原(ごかしわばら)天皇大永(たいえい)年間...
太宰治 「新釈諸国噺」
...木製の頑丈(がんじょう)なベッドが南枕(みなみまくら)で四つ並んでいて...
太宰治 「パンドラの匣」
...病的になったぼくの神経をずたずたに切り苛(さい)なみます...
田中英光 「オリンポスの果実」
...そういうこともお遊さんにはたのしいあそびの一つなのでござりまして多くはたしなみませぬけれども夕御飯のときにすこしお酒がはいりましたらなかなかだいたんになりましてゆったりとしたおちつきを見せながらときどきころころと派手なわらいごえをたてるのでござります...
谷崎潤一郎 「蘆刈」
...或(ある)は紅(くれない)の島に群れなして波間(なみま)に浮ぶナンフ或は妖艶(ようえん)の人魚の姫...
永井荷風 「江戸芸術論」
...容捨(ようしゃ)もなく汚な作りのお勘坊をさいなみます...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...グイグイと粂吉の襟髮をさいなみますが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...私は此男の名前を白状させる為に六ヶ月の間妻の阿夜子を責めさいなみました...
野村胡堂 「法悦クラブ」
...南滿洲(みなみまんしゆう)には...
濱田青陵 「博物館」
...そのほか南滿洲(みなみまんしゆう)の各地(かくち)には...
濱田青陵 「博物館」
...四月五日 日南万丁目(みなみまんちょうめ)へ屋根換(やねが)えの手伝(てつだ)え((ママ))にやられた...
宮沢賢治 「或る農学生の日誌」
...『ニュムフェン』などの形波間(なみま)より出でて揶揄(やゆ)す...
森鴎外 「うたかたの記」
...まもなく波間(なみま)にしずんでしまいました...
グリム Grimm 矢崎源九郎訳 「三枚のヘビの葉」
...あひ見まくほしは数々有りながら人につきなみまどひこそすれ耳無しの山のくちなし得てしがな思ひの色の下染(したぞめ)にせむなどというのは...
柳田国男 「木綿以前の事」
...遠い小佐渡の山なみまでよく見える...
吉川英治 「私本太平記」
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