...――御病人は南枕(みなみまくら)にせらるべく候か...
芥川龍之介 「お律と子等と」
...いつしか私(わたくし)の躯(からだ)は荒(あ)れ狂(くる)う波間(なみま)に跳(おど)って居(お)りました...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...ひいさまは短刀を波間(なみま)とおく投げ入れました...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「人魚のひいさま」
...それは波間(なみま)に一台の黄金(こがね)づくりの車があって...
海野十三 「恐怖の口笛」
...か様(よう)に斬りさいなみましたる少女の首を...
江戸川乱歩 「踊る一寸法師」
...死なば同じ浪枕(なみまくら)とや)女賊後柏原(ごかしわばら)天皇大永(たいえい)年間...
太宰治 「新釈諸国噺」
...木製の頑丈(がんじょう)なベッドが南枕(みなみまくら)で四つ並んでいて...
太宰治 「パンドラの匣」
...なみまにおどる魚のかげにもあわれをもよおされましたことでござります...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...ネズミが身をかじるように飢えがパトラッシュを責めさいなみました...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 荒木光二郎訳 「フランダースの犬」
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野口雨情 「極楽とんぼ」
...グイグイと粂吉の襟髮をさいなみますが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...若い娘を追つ掛けなかつたお靜のたしなみまでは小言も言へません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...若い娘を追っ掛けなかったお静のたしなみまでは小言も言えません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...私は此男の名前を白状させる為に六ヶ月の間妻の阿夜子を責めさいなみました...
野村胡堂 「法悦クラブ」
...月番(つきばん)の南町奉行所(みなみまちぶぎょうしょ)でも躍気となって...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...四月五日 日南万丁目(みなみまんちょうめ)へ屋根換(やねが)えの手伝(てつだ)え((ママ))にやられた...
宮沢賢治 「或る農学生の日誌」
...波間(なみま)にもがく白い手の老(ふ)けたサツフオオ...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...月並祭(つきなみまつ)りか」老公の馬はすすまなくなった...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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