...今迄の場所に列ぶのが不見識な様にでも思はれるかして...
石川啄木 「足跡」
...今迄の場所に列ぶのが不見識な樣にでも思はれるかして...
石川啄木 「足跡」
...それでその人が其の中にたつた一人の自分を譲つた細君に如何に不見識なことをされてもそれをどうすることも出来ないのが非常に気の毒に思はれます...
伊藤野枝 「妾の会つた男の人人」
...不見識なこと言うのは止めろ」吉良兵曹長であった...
梅崎春生 「桜島」
...ドアに鍵をかけるなんて不見識なことはしない...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...会社自身の不見識な商策から直営店の繁昌が望まれないことは...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...何ぼ何でも不見識なと...
谷崎潤一郎 「細雪」
...そうかと思うと一方で立体派や未来派のような舶来の不合理をそのままに鵜呑(うの)みにして有難がって模倣しているような不見識な人の多い中に...
寺田寅彦 「津田青楓君の画と南画の芸術的価値」
...もとは君の持説ぢやなかつたか」「そりや不見識な青年が...
夏目漱石 「それから」
...もとは君の持説じゃなかったか」「そりゃ不見識な青年が...
夏目漱石 「それから」
...主任の癖に向うから来て相談するなんて不見識な男だ...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...不見識なことは出来なかったのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...少しは不見識なやうな氣がしたのでせう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...そんなものにやすやす応じるような不見識な娘たちだと思っているのかしら? ……そういうものの考え方に...
久生十蘭 「キャラコさん」
...この不見識な旧習から脱却して...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...けれどもそれらは実に不見識な話で...
正岡子規 「病牀六尺」
...――何のために? そんなことお前が当って見たのか?」「まさか、不見識な...
宮本百合子 「伊太利亜の古陶」
...ただ今お見え遊ばしているお客様がご承知してくださいませぬ」「――不見識な」と紹由は...
吉川英治 「宮本武蔵」
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